メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×
コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

たくさんの才能がスパークして、映画『クソ野郎と美しき世界』が生まれた(ゲスト:香取慎吾)【前編】

share

エピソード2「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」に出演

権八:エピソード1は園子温監督で、吾郎ちゃんと浅野忠信さんと満島さん。園子温監督がやるということなので、ぜひイメージしてほしいんですけど、ラブファンタジーアクション。そういう感じです。

澤本:今、適当な言葉3つ並べた?

香取:プランナーの言葉ですか?

権八:今バカにした(笑)。いや実際、映画の宣伝文句で使ってる言葉だからね。ラブ、アクション、ファンタジー、それからなんだっけ・・・忘れちゃった。園子温さんのはちょっとコメディタッチなんですけど激しいですよ。ちょっとバイオレンス、目を背けたくなるようなやばいシーンがあります。園子温ですから、何と言っても。あと、セクシーな馬場ふみかちゃんが走りますよ。

中村:そしてエピソード2が「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」。これは脚本、監督がこの番組にも来てくれた山内ケンジさんですね。

権八:これは不思議なファンタジーというか。歌を食べちゃう、「歌喰い」というのが出てきて。慎吾くんとの独特の不思議な関係性で…めちゃくちゃ面白い。

香取:だから僕は慎吾ちゃん役というか。この映画の中では絵を描くアーティストというか。絵を描いてるんですよ。「歌喰い」は権八さんたちが考えたんですよね?

権八:原案は多田さんですね。

香取:それを山内監督が脚本にするときに「歌喰い」というワードと、絵を描く僕をプラスしたんですよね?

権八:「歌喰い」はもちろんいたし、名前も当初から「歌喰い」ったんです。それが慎吾くんのキャラ設定として、香取慎吾役がいいのか、青年Aのように普通の男の子として演じるのがいいのかという話で。

香取:草彅と稲垣も、剛と吾郎ですよね?

権八:違う。吾郎ちゃんは吾郎役だけど、いわゆる稲垣吾郎を演じてるわけじゃないので。吾郎ちゃんはピアニストじゃないし。

香取:あぁ、はいはい。

権八:剛くんは工藤修役。

香取:えー、知らなかった。

中村:そして太田監督が。

香取:爆笑問題の太田さんが。でも、監督初めてではないんですよね。

権八:うん、以前、クソヤローじゃなく『バカヤロー!4 YOU! お前のことだよ』という映画を27年ぐらい前にオムニバスで撮られてるんですけど。

香取:僕は監督としての太田さんは知らなかったんですけど、草彅剛のブロックを太田監督が撮って、それが本当に素晴らしすぎて。

権八:これは泣けますよ。正直、エピソード3は何回見ても号泣しちゃうんです、恥ずかしながら。わりと重たい話なんですよ。

香取:普通にすぐに太田監督の長編が早く見たい。それで4本目があるんだよね。

澤本:3人なのに4本目ってどういうことだと思うよね。

権八:そうですね。1本目が吾郎ちゃん、2本目が慎吾くん、3本目が剛くんで、4本目は全員出るんですよ。1~3まで出てきた、いろいろなクソヤローたちが全員出てきて、最後はミュージカルに。

中村:慎吾さんの「歌喰い」パートについて、もうちょっと聞いてもいいですか?

香取:歌喰いは中島セナちゃんという、モデルなんですかね。11歳です。

権八:歌を主食にして生きてる女の子で、歌を食べられちゃった人達がいっぱい出てくるんですよ。

中村:この子が現れると、声が出なくなるとか?

権八:そういう不思議な役どころです。

香取:このセナちゃんは山内監督が雑誌『ポパイ』で見た瞬間に、「歌喰いはこの子だ」と決めたと。お芝居も初めてで。

権八:そうなんですよ。今回、新人として映画デビューして。いいんですよ。セナちゃんと慎吾くんが一緒に横に寝るシーンがあるんですけど、かわいいんですよ。

香取:セナちゃんの初めての感じもすごくよくて。合い間に緊張していて、僕も仕事はじめたのが11歳で同じ歳なので、気持ちもわかって。

権八:だから慎吾くんが気遣って。僕も初めの頃は同じ歳だったから、君が今なんでこんなに知らない大人がいっぱいいるんだろうと思ってるのはよくわかってるよって。ちょいちょい声を掛けてるんですよ。優しかったね。

香取:衣装合わせで初めて会ったんですけど、会ってすぐに監督とテーブルに座ったりして、僕は監督と10何年振りだけど、いいですよねと。彼女の気持ちがわかるので、みなさん帰りましょうと。彼女は一刻も早く家に帰りたい。この大人の緊張感が堪えられない。帰してあげましょうと。

中村:セナちゃんとのやり取りも含めて、どうだったんですか? 撮影の感じは?

次ページ 「プライベートで描いた絵が作中に使われている」へ続く