LDHとともに歩む世界戦略
—そんな折に、LDHのHIROさんとの出会いがあったわけですね。カンタローさんがLDHに入られて共に活動していくことになったのが、驚きでした。今回のワールドカップもさいたまスーパーアリーナという大会場での開催となり、LDHのアーティストがダンサーとしてショーをすることでも話題になっています。
カンタロー:国技館でのダンスアライブを見に来てくださって、HIROさんがダンス界のためにやりたいことはこれだと思ってくださったようです。そこから、お話を重ねているうちに、一緒にやっていくことがお互いのためになるのではないかということになりました。ダンスアライブの運営にLDHの力を借りながら、僕もEXPG(ダンス&ボーカルスクールを中心に事業を展開)などLDH内のダンス事業を担当しています。
前回の国技館の時からLDHのアーティストが出演しているのですが、ダンスバトルのファンとアーティストのファンが、初めて目にするものにそれぞれ新しい魅力を発見してくれたらいいと思っていますし、アンダーグラウンドとメジャーが交わることで新しいものが生み出されることにも期待しています。
最終的にはダンスアライブを、ダンサーやファンだけでなく、サッカーのワールドカップのように誰もが見るものにしていきたいですね。
—一般の方もLDHのアーティストの方がダンスが上手いということはご存知だと思いますが、本当に世界レベルのダンサーもたくさんいますから、ダンスに全力を注いだときにどんなショーになるのかは僕も見るのが楽しみです。また、今回の賞金は1000万円と、世界レベルでも破格な金額になりましたね。
カンタロー:それが大会の価値につながることはもちろんですが、僕は優勝者がその1000万円を使って何をするかにも興味があるんです。僕はダンサーって、すごいクリエイティビティとセンスを持っていると思っているので、ダンサーが自分を成長するため、名前を広げるために使ってくれたら意味があるお金になるんじゃないかと思っています。
—カンタローさんはダンサーがダンサーとしてスターになれるように、ということを常々おっしゃっていますが、そのためにダンサーがすべきことは何だと思いますか?
カンタロー:ダンスの練習をするだけでなく、視野を広げる、勉強することですね。僕も何度も頭の中のOSが切り替わる瞬間があったのですが、そのほとんどがダンス界以外の方々と仕事をしたり、お話をしたりしたときに起きました。世の中がどんどん変わっていくのに頭の中がアップデートされないと 、なかなか勝つことはできない。
ダンスのビジネスでも、たとえばTikTokなんかはダンサーが考えて、ダンサーが開発することもできたはずなんです。ダンスと音楽著作権の問題なども早く解決する仕組みを考えて、もっと先に進むべきだと思いますし。
本当にこの美しいアートを、ただ消費されるだけで終わってしまわないようにしたいんです。常にリスクを負ってこの仕事をやってきましたが、結局愛が無ければここまでは絶対に続けられませんでした。みんなが幸せになれるように、がんばりたいですね。
ダンスアライブはダンス界の奇跡のようなイベントですが、その根本にはその場を育み広げていくための覚悟がありました。つねにイベントのブランドを向上させるための挑戦をし、そのたびに新しい力を獲得してきたカリスマカンタローさん。
LDHとの化学反応でどのような景色を見せてくれるのか、今後が楽しみです!
ダンスアライブワールドカップに興味のある方は、ぜひ8月3日、さいたまスーパーアリーナへ!
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