視聴者を横串でつなぐマーケティング手段がない
藤崎:今までのマーケティング上での課題や、アンバサダープログラムにかけた期待などを教えてください。
室井:ディーライフのプロモーションはこれまで、基本的に番組をフックにした活動でした。もちろん現在も続けています。新しい番組がスタートするごとに、興味がありそうな方の目に届くように宣伝を行っていくのですが、とにかく番組は次々にスタートするので、1つ1つの打ち手がその場限りのものになってしまいがちで、継続的な効果を得るのが難しいと感じていました。
ある番組を知って興味を持ってくれた方が、その後もディーライフとつながっていく流れを作るのは、番組が終わってしまうととても難しいのです。ドラマ出演者の来日イベントなどを行っても、その場では大変盛り上がりファンの方にも喜んで頂けます。しかし、いくら熱量があっても、イベントが終われば全て消えてしまい、せっかくのつながりもそこで切れてしまいます。
そこで、ファンを横串しでさして、長い期間つながって行けることはできないか、とずっと考えていました。
藤崎:なるほど。これはとてもユニークなケースだと思います。番組ファンという枠を超えて、もう少し大きな視野からディーライフというチャンネルのそのもののファンを発見して、中心にしていこうと考えたわけですね。
室井:アンバサダープログラムはファンと継続的につながっていけるので、私たちの悩みの解決につながると考えました。
「アンバサダー視点のススメ」バックナンバー
- ファンのモチベーションは企業や周りの人に読まれている意識(ディーライフ)(2018/8/17)
- ユーザーに委ねることで生まれた、多様なクチコミと説得力がカシオ「PRO TREK Smart」成功の秘訣(2018/5/29)
- カシオ「PRO TREK Smart」が取り組む、ファンやユーザーの信頼で紡ぐブランディング(2018/5/22)
- デルが記事広告の出稿をやめた背景、ファンが執筆する記事は「目線」が違う(2017/12/14)
- デルがファンとの交流プログラムで感じた、マスマーケティングとの違い(2017/12/06)
- ファンの声を直接聞くために社長が全国行脚、ケンタッキーフライドチキンの顧客戦略(2017/11/14)
- ケンタッキー「カーネルクラブコミュニティ」、購買データを使ったマーケティングの限界感から開設(2017/10/31)
新着CM
-
販売促進
ファンタジー好きに訴求するグミ カンロ、空想の果実をイメージした新商品
-
販売促進
横須賀市、メタバースで観光誘致 AIアバターの実証も開始
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
コラム
サムライマックのCMに「ありがとう」と言いたい(遠山大輔)【前編】
-
AD
テクノロジー時代の「当たり前」を生み出す
-
クリエイティブ (コラム)
アイデアが苦し紛れにくっつく瞬間がある――「KINCHO」ラジオCM制作の裏側
-
AD
特集
効果がわかる!デジタルOOHの活用事例
-
販売促進
ベビー用品の速達デリバリー 日本トイザらス、30分以内におむつやミルクを配達
-
販売促進
「認知獲得」「販促」の両方使えるリテールメディア特性がメーカーの混乱を招く