自分らしさが決められないアラサーの私たちには、「迷子案内ビジネス」が効く

自分らしさだけの世界から「卒業」させられるアラサー世代

版権 : Konstantin Yolshin / 123RF 写真素材

“26歳直前になって少しずつ、自分に似合うものがわかってきて、最近女の子でいるのが楽しくなってきたの”

とあるランチで同い年の同僚が私に話してくれた。自分に合うものが自分でわかってきた最近は、服やメイクで失敗することがなくなり、自分に似合うファッションを突き詰めることができるようになって楽しいという。

“そうなんだ…いいなあ”

思わず呟いた私は、まだその「自分らしいスタイル」を見つけられていないサイドの人間だ。未だに、新しい季節が来るたびに自分の服装やメイクに困っている。

というのも、女の子は20代中盤から、少しずつ「卒業」を求められる。派手な色の服装とか、短すぎるスカートとか、大きすぎるピアスとか、卒業せずに身につけていると、なんとなく「服を選んでいる変わった人」だと思われるようになってしまう。少し前までは、みんなやってた「カワイイ!」なのに。少しずつ、「自分の好み」とは別軸の、「似合うもの」「年齢を考慮したもの」「TPOに沿ったもの」をオトナとして身につけることを求められる。

私は、若い子しかできない「カワイイ!」ファッションが好きなので、オトナになっていくにつれて「オトナの女性というのはどんな服を着ればいいのか…」というのが全くわからなくなってしまった。

「自意識」と「常識」の間で、迷子になる私たち

自分の好みがわかっている人にとって、身につけるものの購入はシンプルだ。自分のスタイルに合わせて、適切な価格帯のブランドのアイテムを適切に選べばいい。人によっては、「勝負服と通勤服」で価格帯やブランドを使い分けている人もいれば、服はユニクロやGUでOKだけど、小物はハイブランドで、という人もいるだろう。しかしみんなだいたいテイストやブランドは固定化されていて、シーズンや流行に合わせて新しいアイテムをワードローブに加えていく。

一方で、そのスタイルすらも選べない私のような人たちにとって、現代はとても生きづらい世の中になってしまった。

一昔前ならとりあえず流行に乗っておけばよかったが、それぞれのスタイルで王道ファッションを身に着けている人たちの集団になってしまった2018年の世の中には、そんな大規模な流行も起こらなくなってしまった。

一昔前ならわかりやすいクラスタの象徴として存在していた「雑誌」も今やその存在感が弱まり、「友達みんなこの雑誌読んでいるし、とりあえず私も読んで、載っている服を着よう」もできない時代だ。

わかりやすい時代のシンボルも、雑誌による明確なクラス分けもなくなってしまった今、実は多くのアラサーたちが、TPOと自意識の間で、ファッション迷子になっているのではないかと思う。

次ページ 「わからないから、「外部委託」をはじめよう」へ続く

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りょかち
りょかち

1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。SNSに自撮りをアップし続ける「自撮り女子」として注目を浴びる。現在では、自撮りのみならず、若者やインターネット文化について幅広く執筆するほか、若年層に向けた企業のマーケティング支援も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。

りょかち

1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。SNSに自撮りをアップし続ける「自撮り女子」として注目を浴びる。現在では、自撮りのみならず、若者やインターネット文化について幅広く執筆するほか、若年層に向けた企業のマーケティング支援も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。

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