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びんビールをコミュニケーションツールに アサヒビール「あえてのビン」

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昨年9月に結果発表が行われた「第10回販促コンペ」から早くも2作品が実現。
今回、実現に至った経緯や企画のポイントなどについて、アサヒビールの西門紀昌氏に話を聞いた。


第10回販促コンペの受賞作品はこちらから

打ち合わせを重ねて実現
商品の「提供価値を捉えた」企画

アサヒビールは3月25日、「あえてのビン」と題したキャンペーンサイトを立ち上げた。「第10回販促コンペ」でアサヒビールの協賛企業賞に輝いた、西口滉氏、安田桜子氏の「ASAHI四十八手」をベースとした企画だ。

アサヒビールが提示した課題は、「飲食店さまで生ビールをもっと飲みたくなるアイデア」というもの。西口、安田両氏は、びんビールをコミュニケーションツールに見立て、グラスに注ぎ合う方法を48通り考案。びんに注ぎ方を示すシールを貼るというものだった。

アサヒビールの西門紀昌氏(営業本部業務用統括部 担当副部長)は、「コミュニケーションを深めることは、お酒の価値として重要なものです。それを目的にお酒を楽しむのも、消費者の持つインサイトで、『注ぎ方』でコミュニケーションを図るのは的を射ていました」

しかし企画を実行するためには、飲食店の現場を考慮した企画にする必要があった。瓶ビールをコミュニケーションツールとして位置づけるコンセプトはそのままに、実際に試す人の気持ちや現場にフィットするよう、コンテンツやアウトプットの仕様を練り上げた。「元々実現可能性が高いと考えていたため、販促コンペ終了後から応募者である西口さんと打ち合わせを重ねました」(西門氏)

メインコピーは「あえてのビン」に。漫画家の和田ラヂヲさんを起用した動画を制作し、YouTubeで配信している。さらに飲食店向けにPOPやカンバッジ、Tシャツなどの準備を進めている。テスト展開中の店舗に配布したところ、西門氏は「反応がよく、今後拡大する方針」と話す。

実際に制作された販促ツール

ASAHI四十八手

受賞者:
西口滉氏、安田桜子氏

受賞者からのコメント:
最初の打ち合わせで、まず、お酒の価値とは。誰の、何のためにあるのか。その次に、「ビール」だけが持つ圧倒的な価値は何か。最後に、新入社員である自分たちの「ビール」への思いをとことん話し合いました。そこから生まれたアイデアを実現させていただく機会までいただけたことに、感激と感謝でいっぱいです。若者2人が毎週のようにカフェで集まって「あ~でもない、こ~でもない」と話していた、ひとつの夢物語を叶えられる「販促コンペ」には、なによりも「実現」という魅力が待っています。

第11回 販促コンペの特設サイトはこちら