アドフラウドなど業界が抱える課題に対し、Yahoo! JAPANが取り組みを発表

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ヤフーは2019年5月27日、「インターネット広告が抱える課題とYahoo! JAPANの取り組みについて」記者発表会を開催した。

発表会に先立ち、同社では5月9日に「広告品質のダイヤモンド」を発表。同日より、「広告品質のダイヤモンド」に関する取り組みを紹介するWebサイトを公開している。

「広告品質のダイヤモンド」とは広告品質におけるグローバルスタンダードを参考に、ヤフーが独自に3つの価値(「適正な広告効果の可視化」、「ブランド価値とメディアの信頼性の担保」、「ストレスのない広告体験の提供」)と6つの対策項目を策定し、定義したもの(下図参照)。

発表会に登壇した、ヤフー メディアカンパニー マーケティングソリューションズ統括本部 事業推進本部 ポリシー室長・中村茜氏は「昨今、日本の広告主の間でもアドフラウドやブランドセーフティなどの事象について注目が高まってきた。すでに欧米ではサプライチェーン健全化を目的とした、認証制度の普及も進行しているが、まだ日本では認証制度の確立にまでは現時点で至っていない。こうした動きを踏まえ、Yahoo! JAPANとしてこの問題に率先して取り組んでいきたい」と説明した。

発表会ではYahoo! JAPANが考える、以下の業界が抱える6つの課題についての紹介と、その対策方針について説明があった。

1.ビューアビリティ(視認性)
2.アドフラウド対策
3.ブランドセーフティ(適切な配信面)
4.プライバシーへの配慮
5.最適な広告フォーマット
6.アドクラッター対策

ユーザーがアクセスすると、画面上に表示されない隠しサイトを閲覧したことになるよう偽装し、インプレッション課金型の広告費を不正に取得するなどのアドフラウドの事例についての対策については、以下の広告トラフィックに関するポリシーが説明された。

1.広告配信先運営者によるクリックや表示の繰り返し
2.広告ページ閲覧、購買、その他広告主の目的と異なる第三者からのクリック
3.自動クリックを発生させるプログラム(ポット)や表示ツールの使用
4.ボットネットによるクリック、インプレッション
5.広告配信先のトラフィックを集めるトラフィックエクスチェンジの利用
6.他のサイトから広告配信先を強制的に表示して発生させるトラフィック
7.その他、ヤフーが不適切と判断したもの

発表会で説明されたアドフラウドの事例。広告をクリックし、遷移先ページに飛ぶと、元タブが別のサイトに切り替わり、ユーザーが知らない間に広告が表示されていたケース。

その他、ユーザーの体験を阻害する広告として、動画広告でユーザーの意図に反して音声が自動再生される実装を不可としたり、ポップアップ広告(インタースティシャル)実装する場合の条件を設定するなどの対策について、説明がなされた。

中村氏は今後も「今回の取り組みに限らず、Yahoo! JAPANとして、その時々の状況に合わせて、対応を進めていく」との方針を示した。

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