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サッポロビール、北海道で新規事業を応援 ドリンク注文で資金調達

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サッポロビールは6月6日、都内で記者会見を開き、北海道で新たなプロジェクトに挑戦する起業家たちを応援する「ほっとけないどう」をスタートさせた。

(左から)とにかく明るい安村、サッポロビール取締役常務執行役員の野瀬裕之氏、挑戦者の柴田アリサ氏、武田雄一郎氏、大塚紗弓氏、北海道東京事務局長の森隆司氏。

「ほっとけないどう」は「ほっとけない」と「北海道」を組み合わせた造語。観光地としてのイメージが強い北海道で、新たなチャレンジを増やし、より魅力的で目が離せない土地にしていきたい、という想いが込められている。
 
具体的な施策としては、月1回開かれる「ほっとけないAWARD」で2~3人の挑戦者がプロジェクト内容をプレゼン。その後1カ月間にわたり応援者を募る。資金調達はほっとけないどう公認の「ほっとけないBAR」で提供されるビール・ソフトドリンクにて行う。応援したい挑戦者を指定し、ドリンクを注文することで、その売上の半分がプロジェクト資金となる。

当日は、1回目となる「ほっとけないAWARD」を開催。3人の挑戦者がプレゼンテーションを行った。持ち時間6分で事業の取り組みや、支援金の使いみちなどをプレゼンした。

1人目は北海道産の食材をつかった離乳食を販売する大塚紗弓氏。赤ちゃんがいる夫婦に対し、国内外でサロンを展開しており、その資金集めとして今回参加した。自身も1児の母であり、当日は息子を抱きながらプレゼンした。

2人目はモビリティインフラ事業に挑戦する武田雄一郎氏。自身は自動車関連の仕事に就いており、その中で「交通における様々な問題点を何とかしたい」との思いで4月に友人と事業をスタートさせた。車両設備などに資金を活用したいと発表した。

3人目は乳製品、卵、小麦、白砂糖不使用のお菓子を開発・販売している柴田アリサ氏。自身もアレルギー体質で食べられないものが多く、何とかしたいと思ったことがきっかけで会社を立ち上げた。現在札幌でお菓子専門店「社会を考えるお菓子屋さんissue」を経営。より商品に使用している食材の情報が消費者にいきわたるように、サイトの充実に今回の資金を充てる。

会見当日の6日から1カ月間、この3人に対するファンディングが一斉に開始された。

プレゼンを行う大塚紗弓氏。

プレゼン内容は公式WebサイトやLINE、FacebookなどのSNSでも情報を発信。ライブ配信なども行う。また、「ほっとけないBAR」に関しては、北海道札幌市内に常設スペースを設けるほか、それ以外の地域でも期間限定で展開する。直近では、6月7日から9日の3日間限定で表参道のthe AIRSTREAM GARDENにて開催されている。

記者会見後には、実際に記者たちがファンディングを試せる時間も設けられ、会見場内に「ほっとけないBAR」が登場した。

そのほかにも、「ほっとけないSHOW」というトークショーを北海道で実施。地域活性化に取り組んでいる人を46都府県からゲストとして迎え、「ほっとけないどう」プロジェクトへの参加を促していく。

また、プロジェクト参加者の集まりとして「DO!民」というコミュニティを形成。LINEにて会員登録することで、会員バッジがもらえたり、「ほっとけないどうAWARD」への招待が受けられるなどの特典を用意している。

当日は芸人で北海道出身のとにかく明るい安村が登場。①DO!民登録をすること、②このプロジェクトを広めること、③アワード(プレゼン)に登壇すること、という3つの公約を発表した。

3つの公約で本プロジェクトを盛り上げることを約束した芸人のとにかく明るい安村。

このプロジェクトのコンセプトは「ユルさ」。お酒の持つ楽しいイメージに合わせ、記者会見自体も社員がメガホンで場を盛り上げたりと、明るく、楽しい空間が演出された。