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伝統的なメディア企業のマスモデルは、このまま未来永劫、続くのか?
昨今、マーケティングの世界ではパーソナライゼーションの話題で盛り上がっている。企業がパーソナライゼーションに向かう中、マスへのアプローチを事業の根幹としてきた放送局、新聞社や出版社などの伝統的メディアはいま、どのようなマーケティング戦略をとるべきなのか。このコラムでは全7回で、その戦略について解説していく。
私が現在、所属するPwC Japanグループでは昨年「グローバルエンタテイメント&メディアアウトルック 2018-2022 日本企業への示唆」の中で、エンターテイメント業界とメディア業界を巻き込んだ「コンバージェンス(融合)」が起こりつつあるという大きなうねりを提示した。テレコム業界がメディアに進出するために兆円単位のM&Aや事業投資を行ったり、良質なプレミアムコンテンツ獲得のために巨大なM&Aを実行するエンタメ企業が現れたりと、非常に規模の大きい、影響力の大きな動きが始まっているという報告であり、それに備えるためのいくつかの示唆を提示させていただいた。
この融合の原動力になっている要因としては、
・消費者がネットと常時接続される環境になったこと
・データアナリティクス技術の発達で消費者の行動が可視化されてきたこと
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森井理博(PwCコンサルティング マネージング ディレクター /事業構想大学院大学 特任教授)
森井理博(PwCコンサルティング マネージング ディレクター /事業構想大学院大学 特任教授)
データベースをフルに活用した「バックキャスト・マーケティング」という新たなマーケティング方法論を提唱。1989年電通入社。マーケティング局で戦略プランニング、営業統括局でCS放送局の立ち上げ並びに中国プロジェクト(在任中に「アジアビジネススクール」修了)を担当後、世界最大の外資FMCG企業のアカウント責任者。2014年あきんどスシロー入社、取締役・執行役員 マーケティング本部長。2016年Peach Aviation 執行役員 データドリブン・マーケティング本部長。2018年9月より現職、事業構想大学院のマーケティング担当・特任教授も兼務。
森井理博(PwCコンサルティング マネージング ディレクター /事業構想大学院大学 特任教授)
データベースをフルに活用した「バックキャスト・マーケティング」という新たなマーケティング方法論を提唱。1989年電通入社。マーケティング局で戦略プランニング、営業統括局でCS放送局の立ち上げ並びに中国プロジェクト(在任中に「アジアビジネススクール」修了)を担当後、世界最大の外資FMCG企業のアカウント責任者。2014年あきんどスシロー入社、取締役・執行役員 マーケティング本部長。2016年Peach Aviation 執行役員 データドリブン・マーケティング本部長。2018年9月より現職、事業構想大学院のマーケティング担当・特任教授も兼務。
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