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PRアーキテクトが見た「スパイクスアジア2019」

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1:スポットライト系

A NEW NEW ZEALAND / Kiwi Rail
TURNING A NEWS DISASTER INTO A NEW DESTINATION

「地震による爪痕にスポットライトを当て直し、観光資源にしました」

これは、ド・スポットライト系です。

ニュージーランドの沿岸を走る鉄道会社がクライアントです。2016年に起きた地震で被災した沿岸地域は大きな損害を受けました。地震によってできた傷跡(隆起した80kmにも及ぶ地層、新しく生まれた湖など)を、新しい観光資源としてスポットライトを当て直したという仕事です。

派手ではないですが、その新しい観光資源が注目を集めれば、継続性と持続性があり、僕は素敵な企画だなと思いました。

【結果】
PR部門 A07 Travel/Leisure SHORTLIST MEDIA部門 A07 Travel/Leisure SHORTLIST
MEDIA部門 B003 Use of Print/Outdoor SHORTLIST
 

#STOPMITHANI / HDFC BANK

「知らない人のためにみんな献血をしない。献血しすぎで心配なおじいさんにスポットライトを当て直して主役に。彼にこれ以上献血させるのをやめさせるためにみんなで献血をしようキャンペーン」

みんな知らない人のために献血をしません。そこで30年の間に151回もの献血をした記録をもつ65才のおじいさんMithaniさんに注目。彼はこれ以上献血をすることを医者に止められていた。しかし「10万人の献血ドナーが現れない限り私はやめない」と宣言。人々は彼の献血を止めるために、献血をした。という企画です。

 

これは、ある種の文脈のすり替えというか、合気道的な側面もあります。こんなにも何度も献血をしている人がいるという発見があり、そのファクトから、今まで献血に興味がなかった人を引きつけるストーリーを見出しています。これも派手ではないですが、思考の転換で勝利した企画だと言えます。

【結果】
HEALTHCARE部門 Fundraising & Advocacy GRANDPRIX
PR部門 B07 Use of Celebrity/Influencers & Key Opinion Leader SILVER DIGITAL部門 E05 Influencer/Talent BRONZE
DIRECT部門 A11 CSR/Corporate Image BRONZE

カンヌライオンズではPR部門SILVERだったようです

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