いま注目の「ブランドパーパス」。所詮バズワードで終わってしまうのか、それとも…。

【前回コラム】「クリエイティブとお金の話。 一人ひとりに合った働き方と4つの選択肢」はこちら

こんにちは。クリエイティブスタジオ「Death of Bad」の曽原剛です。

広告クリエイティブビジネスの最前線をお伝えする本コラムも4回目。前回のおさらいをすると、日本と米国・グローバルの働き方について、特に「報酬体系の違い」「キャリアの選択肢」の2つの違いについて説明しました。

今回はよりテーマを広げ、広告界全体に関するお話をしたいと思います。「アドタイ」の読者の方なら一度は聞いたことがあるでしょう「Brand Purpose(ブランドパーパス)」についてです。

ここ数年、ブランドパーパスは社内でのミーティング、クライアントとのミーティング、そして業界カンファレンスなど、いたるところで耳にするワードのひとつになりました。しかし、言葉の誤用や、「ソーシャルグッド」との混同などもたびたび散見されるように…。そこでブランドパーパスという言葉の誕生の経緯や、私が思うブランドパーパスの好事例をいくつか紹介し、その定義やあるべき姿などを読者の皆さんと一緒に考えていけたら、と思います。

「WHAT」ではなく「WHY?」 そこから始まるブランドパーパス

私がはじめてブランドパーパスを意識したのは、確か2012年ごろだったと記憶しています。Simon SinekがTed Talkで行ったゴールデンサークルに関するスピーチを見たときでした。

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曽原 剛(Death of Bad)
曽原 剛(Death of Bad)

1999年博報堂入社。コピーライターとして7年間在籍したのち、2006年にロサンゼルスのTBWAに移籍。Appleや日産など数多くの有名企業のクリエイティブを手掛けた。その後、2014年に日本に帰国し、J. Walter Thompson Japan のエグゼクティブ クリエイティブ ディレクターに就任。2018年には、ロサンゼルスのTBWA\Media Arts Lab時代の同僚、ジョン・ランカリック氏と共同でクリエイティブスタジオ「Death of Bad」を立ち上げた。

曽原 剛(Death of Bad)

1999年博報堂入社。コピーライターとして7年間在籍したのち、2006年にロサンゼルスのTBWAに移籍。Appleや日産など数多くの有名企業のクリエイティブを手掛けた。その後、2014年に日本に帰国し、J. Walter Thompson Japan のエグゼクティブ クリエイティブ ディレクターに就任。2018年には、ロサンゼルスのTBWA\Media Arts Lab時代の同僚、ジョン・ランカリック氏と共同でクリエイティブスタジオ「Death of Bad」を立ち上げた。

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「ロサンゼルスの現場から。~日本語しかできなかったコピーライターが、気付いたら、LAでクリエイティブスタジオを設立していた話~」バックナンバー

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