コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

引っ込み思案の女の子が芸能界でスキルを磨き、上京して演技派女優になるまで(ゲスト:奈緒)【前編】

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芸名に名字をつけない理由

澤本:なぜ名字がないんですか?

奈緒:あ、聞いてください。そうなんですよ。もともとは、奈緒だけでやっていたんです。1回“本田なお”にしていた時があって、そこから奈緒に戻ったんです。最初に奈緒にした時は16歳くらい。名字で“さん”付けで呼ばれるのが嫌で、下の名前を呼んでほしいなぁと思って。

中村:本当の名字は、本田でもない?

奈緒:そうなんですよ。上京する時に、お芝居をするなら名字をつけようと、自分で決めたんです。“本田”はすごく好きな『フルーツバスケット』っていう少女漫画のヒロインの女の子の名字からとりました。そしたら今の事務所さんにお世話になるタイミングで、マネージャーさんに「ちょっと気になることがあって……」って言われて、「名前の字画がすごく悪いんですよ」って言われたんですよ。

中村:へぇー!事務所の方って、そういうのを気にするんだ。

奈緒:今のマネージャーさんではないんですけど。「もうひとつ気になるんだけど、家族のことを聞いていい?」って言われて。うちの父が、私が7カ月の時に亡くなっているんですけど、「お墓参りに行ってる?」って聞かれたので、「ずっと行けてなくて……」という話をしたら、「お父さんもきっとこの仕事を応援したいけど、自分の知らない名前になっていて、応援するにもしきれないような状況で……たぶん今そばにいるよ」って。「『芸能界で頑張るから応援して』って今すぐ行って来なさい!」って、飛行機代まで出していただいて。それで母と2人でお墓参りに行って、「奈緒ってつけてもらった名前で頑張るね!」って言って帰って来たんです。それからすぐ、朝ドラが決まって(笑)。

澤本:すごいですね……。

中村:こういう話、澤本さん大好きですからね。

澤本:大好き!大好物。

奈緒:不思議なタイミングというか……。そこから何カ月か経って、お仕事もすごくうまくいくようになったので、本当に奈緒に戻してよかったと私自身は思っています。

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