引っ込み思案の女の子が芸能界でスキルを磨き、上京して演技派女優になるまで(ゲスト:奈緒)【前編】

朝ドラ『半分、青い。』のオーディションで道が開けた

中村:各ドラマの現場の雰囲気とか、違うものですかね?

奈緒:全然違いましたね。朝ドラは11カ月くらい同じメンバーでやっていて。ヒロイン以外はそんなに現場にコンスタントに行くわけじゃなくて、久しぶりに会うと話も進んでいて気づいたら10歳くらい歳をとっていたりするので、「なんか老けたね」ってみんなで言いながら。本当に親戚の集まりみたいな空気感の中で撮影していました。他の現場とは全然違いましたね。

澤本:その役はオーディションだったんですか?急に勝率が上がったというタイミングってあります?

奈緒:そうですね。勝率は今までたぶん良かったと思います。それこそCMのオーディションはすごく通っていたんですよ。福岡時代もCMの仕事で東京に来ることが多かったんですけど、お芝居になった時に、最終で落ちちゃうことがすごく多くて。朝ドラもずっとそうだったんですよ。ただ、『半分、青い。』の時は、オーディションの時に全然緊張しなかったんですよね。気づいたら最終までいっていて、でも最終で落ちてしまって。その後すぐ「親友役でもう一度オーディションを受けないか」と言われて。そこで役をいただけたので、何かひとつ、この時に開けたものはあるなぁって思います。

澤本:つまり主人公のオーディションを受けて、最終まで残って、「もう1回受けてみない?」って言われたってことですよね?見ていた人が「あの子いいね!」って絶対言っているんだね。オーディションを受けている人って、僕すごいと思うんだよね。その場で自分を出さなきゃいけないじゃないですか。あれって考えてくるんですか?オーディションを受けに行く前に今日はこうやろうって…。

奈緒:考えていかないですね、あんまり。でも途中で、何かいいことがあったりとか、おいしいものを食べたりしたら、「あー、今日これ言おう!」って思うこともあります。教えよう!みたいな(笑)。オーディションでは、それこそ20秒じゃないですけど自己紹介がけっこうあるので。だいたい私はおすすめのカレー屋さんを紹介したりとか…。

澤本:じゃあ、ずっとカレーで生きているんだ。

奈緒:カレーで生きています(笑)。

次ページ「自分自身とリンクした、映画『ハルカの陶』のヒロイン役」へ続く

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