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除菌・消毒商品の安全使用、各所で注意喚起し健康被害を防ぐ

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国民生活センターは5月15日、除菌や消毒をうたった商品に関する正しい知識を促すため、商品に含まれる成分に関して情報を取りまとめ、サイトで公開した。

新型コロナウイルスの感染拡大により、除菌・消毒用のアルコール液剤の需要が増えた一方で、誤情報も拡散しやすくなっている。

同サイトでは、「消毒に用いるアルコールは、通常、70%のエタノールなどが使用されます。メタノールは人体への毒性が高いものなので、手指の消毒には絶対に使用してはいけません」「次亜塩素酸ナトリウムは家庭用の塩素系漂白剤の成分です。身近なものを消毒するためには、水で0.05%に薄めて拭いた後水拭きをしましょう。噴霧については、絶対に行わないでください」など注意を促している。

通販サイトでは、除菌や消毒をうたう様々な商品が販売されているが、中には、人体への毒性が高いメタノールが主成分の商品があったことも判明している。消費生活センターには、様々な相談が寄せられている。

こうした事態に対し、健康被害につながる誤情報の拡散を食い止めようと、企業からの注意喚起も行われている。加湿器などを扱うダイニチ工業(本社・新潟県)では、商品サイトの上部に「ご注意ください」とアナウンス。漂白を目的として販売されている「次亜塩素酸ナトリウム」ほか、同社の加湿器で使用できないものを表示している。

社会の混乱を招く誤情報の拡散を防ぐために、同業者や企業、研究者などが総合力で対抗する必要性や、毅然とした広報姿勢で家庭用除菌剤に関する誤解を解いた事例などについて、6月1日発売の『広報会議』で詳報している。