本コラムが書籍化されました!
【2022年6月20日発売】
『わたしの言葉から世界はよくなる コピーライター式ホメ出しの技術』
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佐藤雅彦さんをご存知でしょうか?
ポリンキーなどの大ヒットCMを手がけ、
だんご三兄弟やアルゴリズムたいそう、
ピタゴラスイッチなど
「つい見てしまう」「抗いがたい」
作品の数々を作られてきた方です。
実は社会人三年目のときに
佐藤先生のもとで
一年だけ修行する機会を得たのですが、
このときの経験がその後の
ぼくの人生を変えました。
あるCMの、絵コンテを見せたときのこと。
佐藤先生が
「澤田さんは頭の中で映像が流れていますね」
と言ってくださったんです。
どういうことかというと、
確かにぼくは企画を考えるときに、
頭の中で映像を一回完成させて、
それをコンテという設計図に落としていたんです。
でも、佐藤先生がいうには、
脳内で映像が流れない人の方が多いと。
ぼくはそれを知らなかったんです。
だからその日から、
「この道を極めよう!」と決めて、
映像を脳内で流すことを
意識的に強化しました。
今ぼくは世界ゆるスポーツ協会という団体で
新しいスポーツをつくっているのですが、
アイデアを構想する段階から、
そのスポーツシーンを脳内で流すようにしています。
すると、そのスポーツが、
運動が苦手でも楽しめるかどうか、
笑いに満ちているかどうか、
事前からシミュレーションできるんです。
で、これは、
15年前に佐藤先生に
「澤田さんは頭の中で映像が流れていますね」
と褒めていただいたからこそ、
自分の中で伸ばせた強みなんです。
これは、
「リーダーシップのある褒め言葉」
と言えます。
つまり、佐藤先生は、
その言葉によって僕を
いい未来へと導いてくださったのです。
さて、いつものように、
キャッチコピーを参考にしながら、
この話を掘り下げていきます。
コピーにはいくつかの種類があります。
キャッチコピー、ボディコピー、タグライン。
でもその中には、
人に対して強烈なリーダーシップを
発揮するコピーがあります。
それをぼくは「
リーダーシップコビー
」
と呼んでいます。
例えばこちら。
地図に残る仕事。
(大成建設)
名作中の名作ですね。
このコピーは外向けにも機能しつつも、
インナー(社員・関係者)向けの
