ハリス次期米副大統領がみせた 多様な人種をも魅了する「勝利宣言」スピーチ

【前回コラム】「実はスピーチが苦手!?「勝利宣言」にみるバイデン流プレゼンス」はこちら

「グラスシーリング(ガラスの天井)を破った女性」それが女性初、黒人初、アジア系初の次期米副大統領となるカマラ・ハリス氏だ。11月7日に行われた勝利宣言でのスピーチでは、先人への想い、引き継いだ悲願、後世へのメッセージがその言葉と姿に、溢れんばかりに表されていた。

彼女のメッセージとストーリーの絶妙な可視化、聴衆や場を掴む話し方、そしてインパクトのあるキーワードを含めたスピーチなど、人の記憶に残るプレゼンスのポイントについて解説しよう。

11月7日に行われたハリス氏の勝利宣言。
出所/CNN

 

米国時間の11月7日、米国大統領選でバイデン & ハリスが当確。その瞬間NYCは歓喜の声で湧き上がり、拍手があふれ、車もクラクションを鳴り響かせた。

その夜に行われた勝利宣言で、バイデン氏に先駆けスピーチをしたのが次期副大統領となったカマラ・ハリス氏。女性初、黒人初、そしてアジア系初の副大統領となる。

登場した彼女はきりりとしたアイボリーホワイトのスーツに光沢の美しいホワイト・シルクのボウタイ・ブラウスという全身白の出で立ちだった。民主党をイメージさせる深い青を背景とした大きなステージでライトを浴び、全身白をまとった姿の彼女は、息を飲むほどの強い存在感だった。

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日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)
日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)

東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。

日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)

東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。

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