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住友商事がTCMへ出資 アート思考のビジネスモデル創出を目指す

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住友商事は11月24日、アートプラットフォーム事業およびアートコンサル事業を展開するThe Chain Museum(ザ・チェーンミュージアム、以下「TCM」)へ出資することを発表した。

この取り組みは、住友商事の社内起業制度「0→1チャレンジ2019(ゼロワンチャレンジ2019)の中で発案されたアイデアが契機。TCMへの出資を通じ、アート思考を活用した個人の内面的な動機に根差した発想や顧客の感性にアプローチした新たな価値の提起と、デザイン思考を活用した顧客ニーズに対する課題解決を掛け合わせることで、独自性および競争優位性をもったビジネスモデルの創出を目指す。

TCMは、スープ専門店「Soup Stock Tokyo」などを展開するスマイルズ 代表取締役社長の遠山正道氏と、クリエイター集団PARTY CCOの伊藤直樹氏の共同出資で2018年に設立。「リアルとデジタルを相互に駆使し、アートやアーティストが世界と直接つながることを希求する」ことを目的とし、アート作品のEC、アーティストとユーザー間のSNS、美術館やギャラリーのチケット購入・オーディオガイドなどの機能をもつWebアプリケーションサービス「ArtSticker」を提供しているほか、ホテルや商業施設などへのアートコンサルティングを行っている。

TCMが運用するWebアプリケーション「ArtSticker」のサービス画面。国内外の作品の検索や購入ができるほか、アーティストを直接支援することも可能。

両社の取り組みの第一弾として、住友商事グループが手掛けるショッピングモール「テラスモール湘南(神奈川)」での地域文化に根差すアート作品を通じたコミュニケーション展開や、住友商事の出資先であるジュピターテレコムのアート関連事業との協業検討を進めていく考え。