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生活者の隠れた本音を読み解く、独自のビッグデータ分析手法を公開。『デジノグラフィ』発売

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宣伝会議では、書籍『デジノグラフィ インサイト発見のためのビッグデータ分析』を3月5日、全国書店とオンライン書店で発売しました。

博報堂生活総合研究所著『デジノグラフィ インサイト発見のためのビッグデータ分析』 3月5日発売 定価2,035円

「デジノグラフィ(Digital×Ethnography)」とは、デジタル空間上の「ビッグデータ」を、「エスノグラフィ」(文化人類学などで用いられる行動観察)の視点で分析する新手法です。

検索履歴や位置情報、SNS投稿、自撮り画像、購買履歴など私たちの身近なデータを徹底観察して様々な視点を掛け合わせ、隠れた本音や欲求(インサイト)を明らかにします。

商品開発やマーケティングの現場からは、「データ・ドリブン・マーケティングによってマーケティング施策を効率化することはできても、新しい商品や企画のアイデアにつながる発見ができない」という声が上がっています。本書は、施策の効率化、最適化のためでなく、ビッグデータを新しいアイデアを生み出すために活用することを提案します。

本書で紹介する生活者インサイトの例

● 夫婦喧嘩の最も深刻な原因は、「妻の一生懸命さを夫がわかってくれない」こと
● コロナ禍で草木を育てる人が増え、ストレスで悩む人は減少した
● 恋愛では、男の方が女よりも外見の悩みが深い
● 女性のショートヘアは47歳を境に激増する
● 10代がiPhoneに保存しているのは、“自撮り”よりも“推し撮り”画像だった

検索履歴、位置情報、SNS投稿、自撮り画像、購買履歴など、オンライン上の人々の行動データから見えてきたインサイトを多数紹介します。

本書の特徴

1. インフォグラフィックを多用し、調査結果をわかりやすく解説
デジノグラフィによって明らかになった様々な発見を、インフォグラフィックを多用して楽しく、わかりやすく伝えます。

 
2. ヤフー、スマートニュース、メルカリ、Zaimなどとの共同研究成果を紹介
ポータルサイトやニュース・フリマアプリ、オンライン家計簿サービスなどをはじめとする、多数の外部パートナーとの共同研究の成果を紹介。身近なサービスに蓄積されたデータを分析することで、いまの日本人の行動や意識を浮き彫りにします。

3. 今日から使える、デジノグラフィの10の技法とノウハウを全公開
博報堂生活総研がこれまで蓄積してきた10の技法を、誰でも使えるデジノグラフィの手法として全公開。特別な解析や専門的なスキルは必要ありません。文系でもエクセルが使えれば十分できる、ビッデータ分析のノウハウを公開しています。

 

目次

1章 なぜ今、デジノグラフィなのか?
・ビッグデータはあなたの第三の眼
・民主化されるビッグデータ分析
・デジノグラフィ流、ビッグデータの歩き方

 
2章 隠れた本音と無意識をあばく
・建前抜きの、恋愛の本音をあばく
・夫婦喧嘩の本音をあばく
・生活者自身が知りえない、無意識の行動をあばく
・コロナ禍の検索データに現れた本音
・インスタ映えの本音をあばく
・Wikipediaに現れる、みんなの無意識

 
3章 膨大なデータ量がもたらす、驚きの解像度
・年代から年齢へ 新たな壁を可視化する
・波形を重ねることで見えてくるもの
・帯域から点へ、ピンポイント分析でわかること
・n=1を継続的に追う
・マイビッグデータの時代にできる新しいアンケート調査
・億単位の生声がもたらすもの

 
4章 今日からはじめるデジノグラフィ10の技法
・ビッグデータをフィールドワークする
・ビッグデータの観察技法
・キラーデータの抽出方法

著者紹介

博報堂生活総合研究所

1981年、「生活者発想」を標榜・実践する博報堂のフラッグシップ機関として設立。人を消費者だけにとどまらない多面的な存在:「生活者」として捉え、独自の視点と手法で研究している世界でも類を見ないシンクタンク。主な活動として、生活者の変化を長期にわたって追う時系列調査や生活者と暮らしの未来の予見・洞察などに加え、近年はデジタル空間上のビッグデータをエスノグラフィの視点で分析する『デジノグラフィ』の研究も推進中。その成果は書籍はもちろん発表イベントやWebサイトを通じて広く社会に発信している。

 
執筆者紹介

堀 宏史
博報堂 博報堂生活総合研究所 所長代理

1993年博報堂入社。得意先のデジタルマーケティングに関わる業務に従事。2019年より現職。カンヌクリエイティブフェスティバル、スパイクスアジア、アドフェスト、ロンドン国際広告祭、文化庁メディア芸術祭グランプリなど受賞歴多数。

 

酒井 崇匡
博報堂 博報堂生活総合研究所 上席研究員

2005年博報堂入社。マーケティングプラナーとして、教育、通信、外食、自動車、エンターテインメントなど諸分野でのブランディング、商品開発、コミュニケーションプラニングに従事。2012年より現職。著書に『自分のデータは自分で使う マイビッグデータの衝撃』(星海社新書)がある。

 

佐藤 るみこ
博報堂 博報堂生活総合研究所 上席研究員

2004年博報堂入社。飲料、食品、製薬、化粧品など様々な企業の商品開発、コミュニケーション戦略立案、ブランディング業務に従事。2019年より現職。