コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

ことばで伝える仕事に惹かれて。

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【前回のコラム】「後悔しないためのコピーライター養成講座の通い方」はこちら

広告業界に転職し、宣伝会議コピーライター養成講座 基礎コース 名古屋教室 25期修了した小田原永典さん。彼にとって「コピーライター養成講座」とはどのような場所だったのか「思い」の一端を寄稿していただきました。

小田原 永典(宣伝会議コピーライター養成講座 基礎コース 名古屋教室 25期修了生)

コピーライターを知ることになった、旅先での出会い。

コロナが世界的に蔓延を始めた2020年2月。2年間の放浪生活にも満足し、僕は日本で暮らすことを決意しました。暮らすということは働くということ。やってみたい仕事は無限にありましたが、中でもことばを扱う仕事、人へ伝えるコミュニケーションの仕事は、僕にとってとりわけ輝いて見えました。

放浪中は、自分が常識と思っていたことが覆り、毎日のように考えを改めさせられ、新しい自分と出会うことが往々にしてありました。しかし、いざ自分の感情の機微や思いを、日記に綴ったりSNSに発信しようとしても、上手くまとめることが出来ずにもやもやしていました。

その際、アジアで出会ったとある旅人のことばをふと見たときに衝撃を受けました。過去に国語の先生を目指していたというその人は、きれいな言葉選びをするだけでなく、ハっとさせられる気づきを与える一言を、短い文章の中にいつも表現していました。使い方ひとつで、意味ってこんなに変わるのかと、ことばの奥深さに心を打たれた瞬間です。

そんな折、仲良くなった旅人と東京で再会した際に、就職活動の一環でコピーライター養成講座に通っているという話を聞きました。「コピーライター養成講座?」帰りのバスで、検索をしてみました。長くなりましたが、これが僕にとってこの講座とコピーライターを知った経緯です。キャッチコピー集を読み漁り、なんとなく激務なイメージしか抱いていなかった広告業界が、次第に魅力的に感じてきました。「コピーライターって、なんだかかっこいい!」すぐに講座の説明会・体験会に参加、その後広告代理店への転職が決まり、同時期にコピーライター養成講座への受講を決めました。

余談ですが、第58回宣伝会議賞において、その旅人と同じ通過者一覧に名前が載ったことをとても光栄に思います。公募は、ライバルが多ければ多いほど楽しくて悔しい。

にが~い半年間。

初回の授業はオンラインでしたが、広告業界の第一線で活躍している先生方の個性が強烈で、とんでもない講座を受講してしまったぞと、画面越しに終始おどおどしていたことを今でも覚えています。そして、「コピーライターってかっこいいなあ。なれたらモテそうだなあ」と淡い期待を抱いていた僕の幻想はここであっさり打ち砕かれます。「コピーライターは詩人ではない」「もてることしか考えていない人はコピーライターに向いていない」とはっきり初回講義の資料に書いてあったからです。

そんな下心が課題のコピーにも表れていたのか、前半戦の講義は散々な結果でした。しかも先生たちはめちゃくちゃ辛口。少しでもかっこつけようとしている、口当たりが良いだけのコピーはすぐに見破られ、ずばずばと切り捨てられていきました。何を隠そう、名古屋教室名物「金の消しゴム」*受賞者は僕です。後半戦に進むにつれて少しはましになったと思いますが、卒業制作で1位を取れたとか、第58回宣伝会議賞で受賞したとか、そんなドラマチックな物語は無く養成講座を卒業しました。(つくづく、どうして僕がこのコラムを書いているのか分かりません)

ただ、コピーの上達や金の鉛筆だけが、この講座の魅力ではないと思います。

*編集部注:名古屋教室内の講義の一部では「金の鉛筆」に倣い課題のコピーで下位だった方に「金の消しゴム」を贈呈することがあります。「金の鉛筆」とは、コピーライター養成講座の講義中の課題で上位10名にだけ授与される、講師から認められた証です。毎年、受講生同士で獲得本数を競い合う方もいます。

学生にも。転職で悩む人たちにも。

残念ながら半年間、華金はなくなります。土曜日のお昼に課題を提出することが多いため、課題がいくつも重なった週の金曜日は、徹夜をすることもあると思います。日曜日も遊べなくなるかもしれません。現に僕がそうでした。正直しんどいし、そうやって考え抜いたコピーに限ってなかなか評価されません。

しかし、仲良くなったメンバーが、「あのコピー良いと思ったよ!」と言ってくれたり、具体的にアドバイスをもらえることが励みになっていました。一緒に課題や第58回宣伝会議賞に取り組み、この年齢になっても同期のような繋がりを持てることが嬉しい一方で、仲良くなった人達が好成績を残したときの悔しさは筆舌に尽くしがたいです。実は僕がメラメラしていたことを、みんなは知らないかもしれません。もしみなさんも受講を決めたら、ぜひいろんな人に声を掛けて仲良くなって悔しさをどんどん味わってください。一緒にメラメラしましょう。(笑)

言わされているわけではありませんが、16万円という金額は、個人的に「コスパが良い」と考えています。1コマ120分を4000円で、錚々たるクリエイターが、キャッチコピーの基礎を教えてくれるだけでなく、時には彼らの価値観やコピーライターになった経緯を話してくれます。そんな人生論は、ときどきコピーよりも興味深く、考えさせられるものになりました。特にこれから就職活動を始める学生や、転職を考えている人達には、心のモヤモヤを晴らしてくれる出会いもあるのではないでしょうか。

このコラムを読んで頂いている皆さんは、少なからずコピーライターに興味を持っているかと思います。皆さんが受講を決められたら、卒業生としてこんなに嬉しいことはありません。

僕もまだまだ、旅の途上。がんばります!

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小田原 永典

生年月日:1994/1/10生 27歳
出身:愛知県
出身大学:南山大学
趣味:読書 / トレッキング / 旅
【略歴】
大学卒業後、建築業界に就職。退職後2年間の海外放浪を経て、ことばを扱う仕事に興味を抱き、広告業界へ転職。同時期にコピーライター養成講座の受講を決める。

 

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