年間約300件の番組に出演するスーパー「アキダイ」 テレビに好かれるその秘訣とは

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どうすればテレビに取り上げてもらえるか、頭を悩ませる広報担当者は多いだろう。ここは、先達から助言をもらおう。都内を中心にスーパーを展開するアキダイ。社長の秋葉弘道氏には2020年、300件以上の番組から出演依頼が舞い込んだという。「テレビ」というメディアに好かれる秘訣とは。社長に詳しく話を聞いた。

2020年、300本以上の情報番組に出演したというアキダイの秋葉弘道社長。野菜の価格高騰や消費増税などを受けての、市井の景況感の変化を伝えるため、多くのテレビクルーがアキダイのもとへ向かう。

「2009年ごろからテレビからの取材依頼が来るように。当初はテレビ局のリサーチャーによる調査がきっかけでした。番組で何かしらのテーマを特集するにも取材先が1件だけだと偏った情報になるから、様々な取材先から情報収集する必要があるとのこと。その際、『きちんと質問に答えられる人』が抽出される。そこに残ったのが私だった、とのことです。今やリサーチャーなどは介さず、ディレクターから直接、私の携帯に掛かってきます」。

リアルタイムの状況を伝える

以前は数カ月に1回程度の取材頻度だったが、東日本大震災をきっかけに増えたという。なぜか。当時、震災の影響で物流が滞った。その結果、都内にどのような影響が及んでいるのかを伝えるのに、アキダイはうってつけだった。「多くのテレビ局内で『アキダイに行けば物流の状況が聞ける』と噂になっていた、と聞いています」。

一方、震災に関わらず、リアルな景況感を伝えたい、というテレビ側のニーズにアキダイは応えてきた。「例えば、青果物の物価変動。農水省が市場調査の結果を発表するが、発表時から1週間も経てば、結構価格は変わることが多い。そこで、『先週は白菜の物価が高かったけど、今週は下がり始めている。ちなみに放送日はいつ? 明後日! じゃあもっと下がっていると思うよ』、こういった助言をしてあげることができます」。

その他にも、社長のフットワークの軽さから、当日取材・夕方放送というスケジュールにも対応可能な点や、経営者でありながら仕入れ、販売などを自身が行っているがゆえ、産地の様子などがダイレクトに伝わってくる。これらの要素が、アキダイを“テレビ御用達のスーパー” にしている。

情報番組以外にも出演

長く付き合っていくと、自然とテレビの求めているものも分かってくるという。「テレビが欲しいキーワードというのは、話していれば分かってきます。そういう意図を汲んだ上で、自分の考えを述べるようにしています」。また、編集しやすいよう長尺・短尺、両方撮っておくか、と社長自身が提案することも。「バラエティ色の強い情報番組であれば、真剣なトーンで話すバージョンと少し“くだけた” バージョンも提案したりしますね」。各番組の色を分かった上で提案できてしまう、それもアキダイの強みだ。

年間300本以上の番組に出演する

 
直近の露出例
● 2021年2月 テレビ朝日『激レアさんを連れてきた。』
● 2021年3月 テレビ朝日『スーパーJチャンネル』
● 2021年3月 フジテレビ『めざましテレビ』

そうして築いた関係は、例えばディレクターが報道から制作に移ると、情報番組とはまた異なるジャンルでの出演機会につながった。「例えば、4年前、某テレビ局の人から電話が掛かってきて、『手紙って書かれたりもらったりしますか』と聞いてきました。丁度、娘から学校の卒業式でもらった手紙を読んでいて、そのエピソードを話したら、『ぜひ取材させてください』という流れになりました」。

また、最近ではテレビ朝日『激レアさんを連れてきた。』にも、「年間300本以上ニュースのインタビューを受けているスーパーの店主」というテーマで出演(2021年2 月22日放送回)。人の縁が、情報番組だけでなく、バラエティなど様々な切り口での露出につながっている。

広報会議2021年5月号

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②mizuiro
厳しい日程で取材依頼がそれでも対応可能な理由とは

③アキダイ
年間約300件の番組に出演
テレビに好かれる、その秘訣

④メイカセブン
挑戦する異色のベーカリー
意外性がテレビ露出の鍵に

⑤ダイニチ工業
工場内や試験室も撮影OK
番組側の要望に応える

⑥ハウステンボス
海外のような景観が撮れる
番組合わせた映像提供も

 

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テレビのディレクターに「これは取材したい」と思わせる企画書 22のコツ
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