コロナ禍の影響続く オムニコムの21年1Qはアジア・太平洋のみ増

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いまだ収束の光が見えない新型コロナウイルス感染症拡大の現状が伺える。

広告世界2位のオムニコムグループが4月20日発表した2021年第1四半期の売上高は、前年同期比0.6%増の34億2690万ドル(約3704億3420万円)となった。純利益は同比11.5%増の2億8780万ドル(311億1060万円)だった。

売上高の減少要因として最も大きいのは新型コロナウイルス感染症の拡大で1.8%減。増加要因は為替差益が大きい。

 
部門別の成長率では、イベントや体験型企画を扱う「CRMエクスペリエンシャル」部門が大打撃を受け、33.2%減。下げ幅では次いでフィールドマーケティングなどの「CRMエグゼキューション&サポート」が13.3%減、ショッパー(買い物客向け)マーケティングやブランディングを担う「CRMコマース・ブランドコンサルティング」が同比4.2%減、「パブリックリレーションズ」が3.5%減となった。

増加したのはダイレクトマーケティングなどを行う「CRMプレシジョンマーケティング」で前年同期比7.2%増、「広告」が同比1.2%増だった。

 
地域によっても差が出ている。2020年第1四半期と比べ、伸長したのは唯一「アジア・太平洋」で2.5%増。ほかは下げ幅の順で、「中東・アフリカ」の10.2%減、英国の6.4%減、その他の北米が3.2%減、欧州が3.2%減、ラテンアメリカが2.4%減、米国が1.0%減だった。

2021年第1四半期の営業利益は、前年比10.8%増の4億6540万ドル(約502億8550万円)。営業利益率は、2020年第1四半期の12.3%から1.3ポイント上昇し、13.6%となった。

オムニコムは、新型コロナウイルスの世界経済への影響は、いくつかの市場で緩和されつつあるとし、第2四半期から2021年通年の既存事業売上高はプラス成長を見込んでいる。

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