【前回】「消費者に共通の「常識」がなくなり、「ファクト」と「コンプライアンス」が現れた」はこちら
みなさん、こんにちは。テレビリサーチャーで明治学院大学 国際学部付属研究所 研究員の高橋直子です。
本コラムは、情報の発信者(特に企業に属する人)が、炎上などのリスク回避のために身に付けておきたい2軸、「ファクト・フルネス」と「コンプライアンス」について、テレビ番組の制作で必要な情報の収集・確認を行うテレビリサーチャーの経験から、その重要性と徹底方法をお伝えするものです。
第2回となる本稿では、ファクト・チェック(裏取り)のポイントと方法について、お話ししたいと思います。
そもそも「ファクト・フルネス」って?
みなさんは、今年、発行部数累計100万部を突破した『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』(ハンス・ロスリングほか著、日経BP、2019年)をご存じでしょうか。「ファクト・フルネス」とは、著者による造語で、「事実に基づいて世界を正しく見よう」という意味が込められています。
先進国の人間は、事実に基づく世界の見方ができていないのではないか——そう気づいた著者は、誤った認識が生じる原因として「世界をありのままに見せてくれない10の本能」を提示します。たとえば、
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高橋直子(テレビリサーチャー/明治学院大学国際学部付属研究所 研究員)
高橋直子(テレビリサーチャー/明治学院大学国際学部付属研究所 研究員)
1972年、秋田県生まれ。國學院大學文学部を卒業後、1998年からテレビリサーチャーとして、テレビ番組制作に関わる。また、2007年から同大大学院文学研究科でメディアと宗教をテーマに研究し、博士課程後期修了。博士(宗教学)。近著に『オカルト番組はなぜ消えたのか 超能力からスピリチュアルまでのメディア分析』(青弓社)、『テレビリサーチャーという仕事』(同)。共著に『バラエティ化する宗教』(同)、『神道はどこへいくか』(ぺりかん社)など。
高橋直子(テレビリサーチャー/明治学院大学国際学部付属研究所 研究員)
1972年、秋田県生まれ。國學院大學文学部を卒業後、1998年からテレビリサーチャーとして、テレビ番組制作に関わる。また、2007年から同大大学院文学研究科でメディアと宗教をテーマに研究し、博士課程後期修了。博士(宗教学)。近著に『オカルト番組はなぜ消えたのか 超能力からスピリチュアルまでのメディア分析』(青弓社)、『テレビリサーチャーという仕事』(同)。共著に『バラエティ化する宗教』(同)、『神道はどこへいくか』(ぺりかん社)など。
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