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コラム

“裏取りのプロ”テレビリサーチャーが語る『ファクト・フルネス』と『コンプライアンス』

コンプライアンスに役立てよう!「情報を扱うプロの3原則」

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【前回】「ヒトには「思い込み」がある! バイアスをいかに取り除いてミスリードを防ぐか」はこちら

みなさん、こんにちは。テレビリサーチャーで明治学院大学国際学部付属研究所研究員の高橋直子です。

本コラムでは、情報の発信者(特に企業に属する人)が、炎上などのリスク回避のために身に付けておきたい「ファクト・フルネス」と「コンプライアンス」について、テレビリサーチャーの経験から、その重要性と徹底方法をお伝えしています。

前回は「ファクト・フルネス」の重要性について解説しました。今回は、企業がメディアリレーションズやIR、オウンドメディアの運営など、情報を発信するシーンを念頭に置いて、発信する情報のコンプライアンスに役立つ「情報を扱うプロの3原則」を中心に、お話ししたいと思います。

まずは、コンプライアンス(compliance)の定義について。この語源は、動詞のコンプライ(comply,「(何かに)応じる・従う・守る」の意味)で、広義には「民間企業、非営利組織、行政組織などが、消費者、従業員・職員、取引先、株主などの利害関係者の要請に機動的に対応すること」です。しかし、日本では、法律や規則に従う「法令遵守」の意味で使われ、同じく法令遵守が前提となっている企業の社会的責任(CSR;Corporate Social Responsibilityの略)とあいまって、「コンプライアンス」とは、一般に「法律を守り、社会的常識や倫理を尊重すること」の意味になっています。

上記の定義のもと、コンプライアンス・チェックに必要なポイントを説明します。

コンプライアンス。もともとの意味から派生して、日本では「法律を守り、社会的常識や倫理を尊重すること」の意味になっている。©123RF

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