ヤフーは6月8日、広告サービス品質向上のための審査実績をまとめた2020年度「広告サービス品質に関する透明性レポート」を公開。
本レポートにて、2020年度は入稿された広告素材において、Yahoo! JAPAN 広告掲載基準や広告入稿規定などの各項目で非承認となった件数が約1億7000万件であったと発表した。
Yahoo! JAPANの広告審査では広告単位の対応だけでなく、違反表現を繰り返したり大量の非承認広告の入稿を行ったりする広告アカウント自体の停止措置を行っており、2020年度には5215件のアカウントを停止。非承認となる広告素材を入稿する広告主が減少したため、2019年度の約2億3000万件と比較し非承認数が減少した。
非承認理由の内訳を見ると、2020年度は「最上級表示、No.1表示」により非承認となった広告が「広告のタイトル・説明文」「画像」において一番多く、動画においては「ユーザーに不快感を与えるような表現」が一番多かったという。
また、Yahoo!広告は、Yahoo! JAPANのサイトやアプリだけでなく、提携パートナーのサイトやアプリへも配信されいるため、同社では、広告掲載面をブランドセーフティとアドフラウドの両方の観点で事前に審査している。
レポートによるとアドフラウドの観点では、2020年度は下半期にディスプレイ広告で検知された無効クリックの割合が減少。これは同社の24時間体制での監視と無効なトラフィックの排除により、特にスマートフォンとアプリの掲載面において発生していた特定のクラウドサーバーからの無効なトラフィックがなくなったことが要因としてあると述べている。
■ディスプレイ広告で検知された無効クリックの割合
■デバイス別の無効クリック率
同社は今後も、本レポートの定期的な公開を通じて広告主や広告会社、広告配信パートナーが安心して活用できるプラットフォームの提供を目指すという。
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