今年も残りわずか。Covid-19の様子に一喜一憂、翻弄させられ、振り返った時に明るく楽しいトピックがあまり思い浮かばない中でも、ブランドとして徹底的かつ、この重苦しい時代にいい具合の軽さと明るさを提供してくれる、来年が楽しみに思える人を取り上げよう。
それは、BIG BOSS 新庄監督だ。
11月4日の監督就任会見からこちら、新庄節炸裂。そのプレゼンスやパフォーマンスにおいて「BIG BOSS 新庄、ここにあり」を堂々と示している。
彼の言動、ファッション、その他もろもろ、強烈で独特ではあるが、筆者がBIG BOSS 新庄をすごいと思っている部分が一箇所ある。そしてご本人もそれをとても意識していると思われる箇所だ。これがわかったからこそ、今回そして今後ますます注目したくなったといっても過言ではない部分なのだ。
それは、彼の姿勢。特に首がグラグラせず、普通に立っている際に顔がどちらかに傾くことなく真っ直ぐであると言うことなのだ。これが、どれだけすごいかお分かりだろうか?人間はどちらか利き手利き足があり、左右のどちらかに傾きがちだ。また髪に分け目があると、分けた髪の分量が多い方に頭が傾きやすくなる。筆者がエグゼクティブのポートレート撮影をプロデュースする際に「頭を真っ直ぐにして下さい」とアドバイスしても、ご本人は真っ直ぐにしたつもりの状態が若干斜めということがザラだ。しかし、新庄監督はシャキッと真っ直ぐ。もちろん話しながら動きに表情をつけると、我々から見て右側に傾く傾向はあるが、さっと中央に首と体の軸を戻し、頭の天辺までそれをスッと通すことができるのだ。
入団会見時の、ワインレッドのスーツに襟の非常に高い白のドレスシャツを着用して登場し、賑やかな発言をした姿も、あの体作り、そして真っ直ぐな姿勢とそれとセットの大きな笑顔があればこそ、「BIG BOSSだからな」と人は納得するのだ。なぜなら、体づくりは時間がかかり保つための管理が必要、また頭まで真っ直ぐでいられる姿勢は体づくりだけでは叶えられない、意思やメンタルと大いに関係してくる。そして笑顔も同様だ。
