ロボットが調理から配膳までこなす食堂?!
澤本:食事もずっとホテルの中でしょ?
宮司:ホテルか、メディアセンターのみです。
澤本:どうでした、食事は?
宮司:いやぁ~、なかなか(笑)。北京は中華が美味しいイメージじゃないですか?メディアセンターの食堂が今回、全部「ロボット調理」というので話題になったんですよ。
中村:そうなの?!へえ~!(笑)
宮司:そうなんです。チャーハンとかもロボットが全部、お鍋を「ガシャンガシャンガシャン!」とやって、それが自分の席の上のレーンから「ガーン」って運ばれてくるんですよ。なので、調理から配膳までロボットが全部やってくれる、というエンタメ性だけで言えばすごく楽しめましたね。でも、そういうのって毎日楽しめるわけじゃないですよね、慣れちゃうし(笑)。
それで、だんだん食堂には行かなくなりましたね。味も、ロボットが調理しているからなのか、世界中の人に合わせているからなのかよく分からないですけど、基本的に薄味なんです。なので私はマヨネーズ、塩コショウ、ふりかけ、みたいなセットを常に持ち歩いてましたね。
澤本:それは、日本から持っていったんですか?
宮司:持って行きました。あとはお醤油ですね。
澤本:へえ~。
宮司:それで、メディアセンターにはだんだん行かなくなり。後は、ごはんを食べられるのはホテルのレストランだったんですけど、ホテルのレストランにも差があるじゃないですか?私が泊まっていたホテルのレストランは、ちょっと厳しめでしたね……(笑)。なので、ホテルの部屋で自分で白ごはんを炊いていました。
澤本: え?ご飯を炊くって、自分で持って行ったってことですか?
宮司:持っていきました。「トラベルクッカー」って、分かりますか?
澤本:小さいやつですか?
澤本:そうです。コンロみたいな部分があって、上に鉄板が付いているんですよ。コンセントを挿すと、鉄板が温まるので上にアルミ鍋をのせて調理をする仕組みですね。それを持って行ったので、自分でアルミ鍋にお米を入れて、ちょっと浸水させて20分ぐらい炊いて、蒸らしてっていう……。
澤本:お米を持って行ったってことですか?
宮司:お米を持っていきました。
澤本:それは、「生米」っていうんですかね?(笑)
宮司:生米(笑)。無洗米を10合ぐらい持って行ったんですけど、途中で足りなくなって。フジテレビの事務局の方々も持ってきていたので、それをちょっと分けてもらったりもしました。
澤本:へえ~。ホテル内でお米を炊いていたんだ!
宮司:そうですね。朝起きて、ちょっとボーッとしながら浸水させて、メイクしながらごはんを炊いて、メイクが終わる頃にごはんが炊けて、インスタントのお味噌汁と一緒に食べて……という。それが朝のルーティンでしたね。
澤本:へえ~、大変でしたね。
洗濯機を“意地”で持ち込む
宮司:あとはお洗濯なんですけど。ホテルなのでランドリーサービスはあるんですけど、下着を出すのもちょっと抵抗があるし、どれぐらいで出来上がるのかも分からないので、みんな自分で洗濯していたんですよ。洗濯って、出張先でされたことありますか?
澤本:洗濯しますよ。
宮司:澤本さんも洗濯しているんですね(笑)
澤本:してますよ。相当な格好で。
宮司:はははは!
澤本:あれって、干す前にタオルでぐるぐる巻きにして、上から一生懸命踏むんですよ。でも、意外と干す場所がない。
宮司:まさにそうなんですよ。一応ロープを持って行ったんですけど、かける場所がない。ピーン!とうまい具合に張って、ハンガーを等間隔にかけたいんですけどね。それで部屋中の至るところ、ドアノブにかけたり、テーブルの縁にかけたり、試行錯誤してましたね。
澤本:じゃあ、いろんなところに線が引かれて、そこにかけてある、ということですか(笑)?
宮司:はい。掛けられるあらゆるところに。
中村:なんか、意外と地味なんですね〜(笑)。若者がユースホステルでやっているみたいな。
澤本:あれ?洗濯機を持って行ったって聞いたような……。
宮司:あ、持っていきました!手動のガシャーンって回すタイプを。
中村:ええ?どんだけ荷物持っていったの?そもそも、お米を10合持って行って、洗濯機も持って行って……。
宮司:で、炊飯器も持って行って(笑)
中村:どれぐらい持って行ったの?
宮司:スーツケース、3つ分です。
中村:あ〜!でも、そりゃ、そうなるかぁ……。
澤本:洗濯機って、どういうものを持って行くんですか?
宮司:プラスチック製で直径40センチ位のバケツ型のもので、蓋がパカッて取り外せるようになっているんです。蓋をはめてぐるぐるハンドルを回せば、洗濯ができるというものですね。中の「たらい」みたいなものが一緒に回るタイプのもので、洗濯もすすぎも、脱水もできるんです。
澤本:脱水もできるんだ。
宮司:脱水もできるんです!(笑)。とにかく脱水が大変だと先輩には聞いていたので、とにかく、脱水はできるだけ手がかからないようにしたいと思っていました。かさばるけれど意地でもこのバケツは持っていく、と決めてました。
澤本:今のを聞いていると、脱水のシステムはぐるぐる回して遠心力で水を飛ばすと?
宮司:そういうことです。
澤本:じゃあ、ずーっと回してんの?
宮司:でも、10回転もすれば大体水が切れるんですよ。
澤本:あ、本当?
宮司:はい。手で絞るのは大変じゃないですか?
澤本:大変だし、伸びちゃいますよね。
宮司:そう。それもちょっとイヤだなぁ~と思って。そんなわけで、大人気でした。「洗濯機、貸して~!」みたいな(笑)
澤本:あはははは。
宮司:「持ってくればよかった~!」ってみんな言ってたけど、かさばるのでおすすめしません。アナウンサーの中で一番荷物が多かったです。
中村:ははははは。そして、ここまで北京オリンピックの競技の話には1つも触れていないという(笑)
澤本:まだまだ、大丈夫だよ。
中村:収録だからね~。
宮司:裏側が気になりますよね、生活の部分。様々な人に聞かれましたね。「どんな感じだったの?」って。想像していたよりも、2倍から3倍は厳しかったですね。
〈END〉後編につづく
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