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国内PR・広告は11.5%増 ベクトル、23年2月期1Q

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ベクトルの2022年3〜5月のPR・広告事業の売上高は、前年同期比12.9%増の69億2000万円となった。同期間では過去最高という。国内は同比11.5%増の60億2900万円、海外は同比23.2%増の8億9000万円だった。連結売上高全体は131億3200万円で同比17.8%。PR・広告事業とHR(ヒューマンリソース)事業がけん引している。

PR事業では、顧客企業と3カ月以上の契約を結ぶリテナー契約は前期末の769件から、23年2月期は1000件を目指す。タクシーサイネージを主軸とする広告事業は22年3〜5月期は67.8%増の9億7500万円だった。ことし10月にも画面を156%大きくしたサイネージを導入する。

「PR TIMES」を主軸としたプレスリリース事業は前年同期比22.7%増の13億8300万円だった。22年5月時点の利用企業数は6万9257社で、前年同期から約1万4800社増加した。配信件数は1万3135件増の8万1661件。1社あたりの配信件数は、1.26件から1.18件となった。営業利益は同比9.3%増の4億2800万円。

ビデオリリース配信事業は営業赤字。前年同期より配信数が増えたものの、大型案件の受注が減少し、平均配信単価が低下した。売上高は前年同期比8.2%減の3億5000万円。営業損失は1200万円(前年同期は1400万円の黒字)となった。ビデオリリース配信数は前年同期から7本増え、137本に。配信単価は294万円から256万1000円に下がった。

ダイレクトマーケティング事業は35億200万円で前年同期比19.1%増。新規顧客の獲得目的で広告を投下し、営業損益は1億7700万円の赤字となった。顧客獲得は計画以上で推移しており、6〜8月期も広告は継続して実施する。3〜5月の広告宣伝費は16億8100万円で、前年同期比40.9%増。販売個数は87万個で同比39.1%増となった。

メディア事業、オウンドメディア事業を合わせたメディアCMS事業は、前年同期比5.7%減の2億2700万円、営業利益は同比95.2%減で100万円を割った。メディア事業の人員をオウンドメディア事業に配置転換している。