69年間歩みを止めないアートディレクター 細谷巖、銀座・gggで展覧会

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9月5日から、東京・銀座にあるギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)にて、アートディレクター 細谷巖の展覧会「細谷巖 突き抜ける気配 Hosoya Gan-Beyond G」が始まった。

Designed by Yahagi Kijuro
Photography by Inakoshi Koichi, 写真原板所蔵・日本写真保存センター

 

細谷は、1935年神奈川県生まれ。1953 年神奈川工業高校工芸図案科卒業後、ライトパブリシティ入社。 以降、69 年間もの長い年月、第一線でアー トディレクター、グラフィックデザイナーとして、また東京アートディレクターズクラブの会長として、日本の広告デザイン界を牽引してきた。

そんな細谷は、1955年の日宣美 (日本宣伝美術会) 展に「Oscar Peterson Quartet」を出品し、鮮烈なデビューを飾った。

「オスカー・ピーターソン (日宣美展)」〈Poster〉1955 年 / 写真:鈴木恒夫

以降、写真を90度回転しバイクが落下するようなスピード感を表現した「ヤマハオートバイ」ポスター (1961年)、1960年の世界デザイン会議で、内外の一線の建築家、デザイナーの参加者を瞠目させた、会議配布資料パンフレットの『び』、日本の伝統的な建築や風物にみられる様々な「かたち」を集めた書籍『日本のかたち』 (美術出版社 1963年)、日本刀の刃先がアップになった緊張感あふれる『アサヒカメラ』(1962年11月号) の表紙など、数々の広告やエディトリアルデザインを手がけてきた。

「ヤマハオートバイ」〈Poster〉
1961 年 / 写真:北井三郎

 

『び』(世界デザイン会議配布資料) より 〈Book Editorial〉1960 年
文:伊藤ていじ、写真:二川幸夫

本展は、細谷の半世紀以上前の珠玉の「デザインの遺産」を再度呼び起こす内容。展示の監修・構成などを手がけたのは、アート、建築、評論など、多面的な活動で知られる矢萩喜從郎氏。細谷の「閃 (ひらめ) く新しい世界へ通じる、既存の皮膜を突き破る力」を体感できる展示となるだろう。

「Variation for SILENCE」1967 年
写真:細谷巖

 

「細谷巖 突き抜ける気配 Hosoya Gan-Beyond G」
日時:開催中、10月24日(月)まで
場所:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
開館時間:11時~19時
休館:日曜・祝日
入場無料


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