スクウェア・エニックスは、『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』を9月15日に発売する。それに先立ち、9月10日より新テレビCM「ジェスチャーゲーム」篇と「部長の秘密」篇のオンエアを開始した。

「ドラゴンクエストXは、約10年前にすでにオンラインゲームとして発売されていて、今回はそれがあらためて、オフラインでも発売になる。この“オフラインで発売”というところをどう強調して伝えるか、というのがテーマでした」と、企画を手がけた福里真一氏は話す。

　今回の新CMに登場するのは、賀来賢人さんが部長を務めるドラクエ部の面々。

「ジェスチャーゲーム」篇の舞台は、ドラクエ部の部室。賀来部長が部員たちを集め、何かを伝えるべくジェスチャーを始める。口から炎を出したり、剣を振るような動きをしたり…。新発売される『ドラゴンクエストX オフライン』を伝えるべく、全身を使って表現しているのだが、「オフライン」という部分だけは、ジェスチャーでどう表現するかに苦心する。そして、最後には思わず声を出してしまう。

「部長の秘密」篇は、「ドラクエ部 部長の俺にはある秘密があった」という賀来部長のモノローグから始まる。ドラクエのことなら何でも知っているはずの賀来部長だが、『ドラゴンクエスト X オンライン』をプレイしたことがないという秘密を抱えており、部員達から質問される度に回答をごまかす。そのとき、部員から『ドラゴンクエスト X オフライン』が発売されることを聞き、喜びのあまり隠していた秘密を忘れ、絶叫してしまうのだった。

「どちらも『オフライン』を強調して伝えつつも、同時に“新発売”のわくわく感もじわじわ伝わるように、描きました」（福里氏）

演出を手がけたのは、泉田岳氏。

「賀来賢人さんはもちろん、ドラクエ部部員のみなさんのリアクションも丁寧に演出していただきました。ドラクエ部のワサワサと楽しげな雰囲気がうまく表現できているのではないでしょうか」

実は福里氏、昨年末にオンエアされたサントリーBOSSのCM「宇宙人ジョーンズ・オーケストラ」篇で、すぎやまこういちさん作曲のドラゴンクエスト『序曲』を使用している。

「久しぶりに合同練習をしたオーケストラが、役所広司さん扮する指揮者のもと、年末の人々を元気づけるために、思いを込めてあの曲を演奏するというストーリー。ですから今回、ドラゴンクエストのCMを企画するということで、自分では勝手に、ちゃんと恩返しといいますか、そのお返しをしなくちゃな、という気持ちがありました。

そして編集で、ドラクエの「序曲」をあててみたら…、CMがピリッとするというか、本格感が出るといいますか。やっぱり音楽の力はすごいな、とあらためて思いました」（福里氏）

『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』では、ゲーム内で登場するキャラクター「フルッカ」の声優を、外見が同キャラクターに似すぎているとファンの間で話題になったハリセンボンの近藤春菜さんが担当。CM開始と同時に、そのことも話題を集めている。