ドールの「バナナの量り売り」が好評という。9月時点でイトーヨーカドーやイオンなど9店舗で実施している。少人数世帯の増加を背景に、食べ切れる分量で買いたいニーズがあるようだ。今後、実施店舗を増やすほか、バナナ以外の果物にも拡大する考え。
売り場の脇に設置したディスプレー付きのはかりにバナナを載せ、表示された重さと金額を確認。備え付けの紙袋に入れ、プリントしたラベルを貼って、レジで会計する。はかりを提供しているのは寺岡精工(東京・大田)。
バナナはひと房4、5本入りの袋詰めで販売されるのが一般的だが、「ご自宅で余らせ、捨ててしまうケースも少なくない。量り売りでは2、3本で購入されるお客さまが多く、食べる分に応じて購入できるのは、消費者ニーズに合っているのではないか」(ドール広報)
店舗からは、「はかりを用いて購入するという、買い物のスタイルをお客さまも楽しんでいただけていると感じる」といった声が寄せられている。利用客からも「家族の人数が少ないので、食べきれる本数での販売はうれしい」と好評のようだ。
大手スーパーなどを中心にSDGs(持続可能な開発目標)に関心を持つ小売店も出始めている。ドールは「食品ロスやプラスチックゴミの削減に共感が得られた。消費者、流通、量販店の理解を得ながら継続していきたい。今後はほかのフルーツにも拡大を予定している」と意欲的だ。
量り売りを実施している食品スーパーはイトーヨーカドー、ヨークベニマル、イオン、マルエツ、いなげや、カスミ、イズミの一部で、計9店舗。東京都、埼玉県、千葉県、茨城県のほか、福島県や広島県でも実施店舗がある。
バナナの量り売りは、ことし6月に始めた「バナナエシカルバリューチェーンプログラム」の一環。量り売りで税込みで1000円以上購入した人を対象に、家庭でバナナの皮などの生ゴミから堆肥をつくれるセットをプレゼントする「コンポスト」企画も実施している。同企画は量り売り店舗の一部が対象。
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