インターネットミームを企画にする

SNSという大海から企画のヒントをどう引っ張り出すか?

SNS文脈に乗っかったコンテンツを企画するときの思考の一部を野に放ってみる。とは言いつつも、圧倒的な武器を披露できるわけでもなんでもないので、ポケモンでいうピーピーエイド

くらいの感覚で扱える“ヒント”の話をしたい。

前提として、SNS上でバイラルさせるためのクラフト力は一定の法則・再現性を持ち合わせているように思える。クリエイティブの内容・クリエイターのこだわりによって差異は出てくるものの、冒頭数秒の惹きつけ・シズルの凝縮・1フレーム単位での地道な仕掛けづくりなど、TIPSはあちらこちらに蓄積されている。もちろん実際のものづくりに勝る学習はないが、体系化の余地が存分にあるタイプの技術ではないだろうか。

そのようなクラフト・作り込みの手法論に比べると、企画の種を発見する手法は属人的でふわふわしている。10代の頃にアイデア発想法と称したHowToモノを読み漁る時期があったが、いまでも身体に染み付いているような優れものは特に見当たっていない。

SNSという大海から企画のヒントをどのようにして引っ張り出すのか。音楽であればSpotifyの「Weekly Buzz Tokyo」と「New Music Wednesday」のプレイリストを毎週なぞっておけば最低限のキャッチアップは可能かもしれないし、映像コンテンツだったらNetflixを、漫画だったら『ジャンプ+』のランキング上位をひととおりかじっておけばブレスト会議で疎まれることはない。それに対して、トレンド欄を毎日眺めたとて手に入るヒントの少ないSNSはどうにも扱いがむずかしい。

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大澤創太(CHOCOLATE I nc. クリエイティブディレクター)
大澤創太(CHOCOLATE I nc. クリエイティブディレクター)

1996年東京生まれ。2019年CHOCOLATE Inc. 入社。最近の仕事に、Starbucks Coffee「STARBUCKS Autumn is Coming」「BANANANA BANANA TikTok Effect」、花王「年末は大物を洗おう」「あの人のマフラーになりたい」、Justin Bieber、Shawn Mendes、Imagine Dragonsなどのプロモーションほか。

大澤創太(CHOCOLATE I nc. クリエイティブディレクター)

1996年東京生まれ。2019年CHOCOLATE Inc. 入社。最近の仕事に、Starbucks Coffee「STARBUCKS Autumn is Coming」「BANANANA BANANA TikTok Effect」、花王「年末は大物を洗おう」「あの人のマフラーになりたい」、Justin Bieber、Shawn Mendes、Imagine Dragonsなどのプロモーションほか。

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