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飲食店のデジタルツール導入 45.5%の経営者が興味ありと回答

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リクルートが運営するグルメ情報サイト『ホットペッパーグルメ』と外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』は、全国の飲食店経営者1,085人を対象にデジタルツールの導入への興味・関心と導入状況・導入後の効果に関するアンケート調査を2023年3月に実施。その結果を5月18日に公開した。

「興味・関心あり」は「新型コロナウイルス感染拡大前から興味・関心を持っている」、「新型コロナウイルス感染拡大がきっかけで興味・関心を持った」の回答の計。

調査によると、飲食店経営において「デジタルツール導入への興味・関心がある」と回答したのは45.5%。前回(2022年3月実施)と比較して2.8ポイント上昇し、微増という結果になった。
リクルートはこの結果について、「飲食店は現在コロナ禍からの立ち直りフェーズであり、人手不足や仕入れ価格の高騰など、別の課題にも直面しながらの営業。その課題解決手段の一環としてデジタルツールの導入への関心を寄せる経営者が増加した」と分析している。

また、導入率は計57.7%と前回調査(55.6%)から微増。導入済みデジタルツールの上位3つは「キャッシュレス決済」「自社ホームページの制作/ローカルビジネス登録サービスの活用」「集客販促ツール」と前回から変わらない結果に。
しかし、「検討中」の合計スコアは92.8%と前回調査の94.1%からは微減。検討中のツールは「POSレジ」(12.1%)がトップ。次いで「オンライン発注システム」(11.4%)、「集客販促ツール」(11.3%)と続いた。

デジタルツールを導入することで感じられている効果については、「何らかの効果あり」との回答が82.4%(前回調査80.6%)。特に、「セルフオーダー、スマホオーダー」「人材、採用、給与など人事系の管理システム」「従業員の教育システム」の活用で効果を実感していることがわかった。
一方、感じている効果として多かったのは、前回と同様で「売上UP」(50.3%)、「顧客満足度UP」(41.1%)、「経営数値管理の強化」(28.4%)。
その他の項目を前回と比べると、「経営数値管理の強化」(+4.0ポイント)、「QSCの向上」(+3.7ポイント)、「顧客満足度UP」(+3.5ポイント)という結果になった。

なお、飲食店の経営者に現在の経営課題を聞いた結果、1位「売上UP」(50.4%)、2位「食材費の削減/最適化」(28.7%)。3位「顧客満足度UP」(20.9%)と続く。前回比で顕著に変化があったのは「食材費の削減/最適化」。4.4ポイント増と最もスコアを伸ばした。
一方、前回調査比で最もスコアが低下した課題は、「従業員のモチベーションUP」(8.6%)。前回比-2.6ポイントとなった。

■調査名:「飲食店経営者のDXに対する興味・関心と導入状況の実態調査」
■調査方法:インターネットによる調査
■調査対象:全国47都道府県の20歳以上の飲食店経営者(マクロミル登録モニター)
■調査期間:2023年3月10日(金)~2023年3月14日(火)
■有効回答数:1,085件(男性815件、女性270件)