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従来の指標にとどまらない 適切なパフォーマンス分析を――DoubleVerify Japan

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写真 人物 プロフィール 武田 隆氏氏

DoubleVerify Japan
日本法人代表
武田 隆氏

20年以上広告業界でグローバルブランドのマーケティングを担当した後、2012年Google Japan広告営業本部で執行役員に就任。ビデオ広告、ディスプレイ広告のソリューションを提供するチームを担当。2020年4月にDoubleVerify Japan日本法人代表に就任。

 

Q:ユーザーの視点に立った際の、現在の広告体験の課題とは?

A:ユーザー体験を損なわないベースラインはクリアしつつ、接触者とのエンゲージメントなど、一歩踏み込んだ指標で広告体験の測定をする必要がある。

良質な広告体験を消費者に提供するためには、まず根本的に広告が掲載される配信面が、そのブランドにとって適切な面なのかどうかが重要です。そのブランドの広告が、例えばブランドセーフではないコンテンツ(アダルトコンテンツや犯罪コンテンツなど)の隣に表示される場合、ブランド毀損のリスクがあり、広告体験価値も損ないます。またクリックを誘発させるためにユーザーのコンテンツ体験を邪魔するような過度な広告も同様です。まずは、その広告配信面の品質を担保することがベースラインとなります。

さらに、従来のCPCやCPAなどのKPIだけを指標とするのではなく、広告を見る消費者とどういうインタラクションがあったかなど、広告体験を測定する新しい指標(例:アテンション指標など)を用いて、消費者とのエンゲージメントなどを把握する必要があると思います。

 

Q:インターネット広告におけるリスクとして、海外で注目されているものとは?

A:コネクテッド TVにおける広告インプレッションの計測。

広告配信チャネルの増加にともない、広告費の消化傾向にも変化が現れています。動画広告市場規模はますます拡大しています。

そうした市場の中でも、動画配信サービスの普及により、コネクテッドTV(以下、CTV)を媒体とする動画広告市場は、高い水準での成長を継続すると予想されています。CTV広告は、一般的にビューアブル(広告が4分の1まで視聴されている)と思われていますが、実態として計測をしてみた場合、テレビが消された後もコンテンツが流れ続けており、広告インプレッションが記録されていた事例がありました。

 

Q:複雑化した環境下におけるデジタル広告パフォーマンスの適切な把握方法とは?

A:特定のプラットフォームに頼らない、第三者的な視点を持つ。

この数年、コンテンツ消費は急速に進化し、新しいチャネル、新しいフォーマット、さらに顧客接点の多様化など、非常にダイナミックに変化してきています。こうした複数かつ多様化した中で、クロスチャネル、クロスフォーマット、クロスプラットフォームで、広告のパフォーマンスを評価する必要があると考えています。そういう意味で、特定のプラットフォームに頼らない、第三者的な視点で、パフォーマンスを客観的に測定・分析することが重要だと思います。また、パフォーマンスを適切に把握するために、従来の伝統的なKPIだけではなく、新しいKPI指標も加えた形で、パフォーマンスを分析し、最適化する必要があると思います。

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