「カメラのキタムラ」を展開するキタムラは6月1日から、カメラ以外も含めたリユース事業を訴求するテレビCM「新たな旅立ち」篇の放映を開始した。以前から「カメラのキタムラ」のCMに出演する安田顕に加え、同社のこども写真館「スタジオマリオ」のCMに出演する伊藤沙莉も起用した。

カメラのイメージが強いキタムラだが、2022年からカメラ以外のブランド品・時計・スマートフォンなどの買い取りを強化している。

CMでは、田舎町から旅に出る「キタムラ」に対し、安田さんと伊藤さんがバスを追いかけながら、「お前、販売だけじゃなく買取も始めたらしいなー！」「カメラの印象が強いから、ブランドのキタムラとか、時計のキタムラとか、スマホのキタムラとか、ちゃんと言わないと伝わらないからねー！」と叫び、カメラ以外の買取をアピールするというもの。安田さんが豪快に転倒したあと、2人で「キタムラ頑張れー！」と叫び、CMは終了する。

本CMを手がけたのは、（つづく）のクリエイティブディレクター／CMプランナー・東畑幸多氏。今回のCMは「カメラのキタムラが、カメラ以外の買取を始める」というシンプルなメッセージを伝えることが重要だった。

インスピレーションを得たのは映画『ビルマの竪琴』の「水島ー！一緒に、日本に帰ろうー！！」と叫んでいるシーン。映像もフィルムのようなトーンで仕上げたほか、「キタムラはカメラ販売の印象が強い。バッグや時計やスマホを買い取ると言っても、ちゃんと伝わるだろうか」という制作中に感じた不安をそのまま、演者のセリフに反映した。

電話1本で依頼できる出張買取を実施していることから、「新たな旅立ち 出張買取」篇も制作した。同様のシチュエーションで「お前、出張買取も始めたらしいなー！」と新しいサービスをアピールし、「電話1 本で！カメラも！ブランド品も！時計も！買取に来てくれるなんて！」「夢にも思ってないんだから！」とメリットを強調。こちらは伊藤さんが転倒し、最後は「キタムラ負けんなよー！」と叫んで幕を閉じる、という内容となっている。