ブックオフは8月5日、ミュージシャンのあのを新CMキャラクターに起用した新CM、『バイトのあのちゃん』篇(全2篇)の放映を開始した。

今回のCMでは、あのちゃんがブックオフの新人アルバイト役に挑戦。先輩店員からの「ブックオフに〜、寄り道してく〜︖」という掛け声の指導に対し、それに応えそうで応えないあのちゃんが、どこか気が抜けるようなやり取りを繰り広げるといった内容だ。

ゆるさのある表現には、ブックオフが買う・売るだけではない自社の長所に着目したことが関係する。

同社メディアプロモーション室 高橋利英氏は、ブックオフの利用について「ブックオフから遠ざかっているお客さまに再び足を運んでいただきたいという想いから、気軽に立ち寄ることができて、実際の商品に触れられるという実店舗の魅力を『寄り道してく？ブックオフ。』というメッセージに込めています。空いた時間や、通勤や通学の途中に寄り道し、気になっていた商品、懐かしい商品などに新しく出会ってもらいたいです」と話した。目的を明確に持たずに来店しても楽しめるということを、“寄り道”という言葉で表している。

また、CMを手がけたFIELD MANAGEMENT EXPAND クリエイティブディレクターの松井一紘氏は、これまでも寺田心が出演する「心を読める心くん」篇や「本ねぇじゃん」篇、（いずれも2019年）などブックオフのCMを担当してきた。今回改めて制作にあたりブックオフの価値について振り返る中で「ブックオフってよくよく考えると、目的がなくても『気軽に立ち寄って楽しめる場所』なのではないか」と考えたという。

「あとは、『その気軽な雰囲気をつくってくれそうなのは誰だろう』と考え、あのさんしかいないなと思いました。CMも『気軽さ』を出すため情報量を削ぎ、できるだけ空白時間をつくろうと、自然に出来上がっていきました」と話す。新キャッチフレーズも「寄り道してく？ブックオフ。」とし、立ち寄りやすさをアピールしていく。