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TikTok「【公式】山梨県が良すぎる」観光イメージつかめる動画で反応得る

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山梨県は公式アカウント「山梨県が良すぎる」を2022年11月に開始。デートプランを紹介する投稿など、1分弱の動画で若年層へ観光の魅力を伝え、県の政策にも関心を持ってもらう狙い。その再生回数は累計1500万回を超えた。
※本稿では『広報会議』2023年11月号「訪れたくなる!観光を促す技」特集で掲載の内容を、ダイジェストでお届けします。

山梨県の公式TikTok「山梨県が良すぎる」(@yamanashi_yosugiru)は、そのアカウント名が示すように、山梨県の魅力的な地域資源を紹介する。企画運営は、知事政策局 地域ブランド推進グループ。観光やグルメに関する投稿が多いが、山梨県が進める先進的な政策・取り組みも投稿する。

写真 山梨県の公式TikTok「山梨県が良すぎる」
「神明の花火大会、来年も行けたらいいな」と、大会開催後に投稿されたのは「花火デートプラン」の動画。「12:00和菓子で栄養補給」「13:00神秘の湖でボート」などと、周辺を楽しみながら気持ちを高めて花火大会を見に行くストーリー。2万発が打ち上がる迫力ある映像と共に、花火大会に合わせて、山梨に訪れたくなる観光情報をコンパクトに伝える。

TikTok活用の背景にあるのは、県庁からの発信が「若者に届いていない」という課題だ。「山梨県は自然の素晴らしさに加え、水素・燃料電池の研究など世界に誇れる先進的な取り組みをしています。しかし自治体が何をしているかを知らない、情報に接触しないとなれば、まちへの関心や誇りも持てません。自治体からの一方的な発信ではメッセージが届かないので、若者にもなじみがあるショート動画で、まずは『山梨県っていいな』とポジティブなイメージを持ってもらうことにウエイトを置く、発想転換をしました」と同グループの平山憲祐氏は話す。

山梨県の「魅力」を端的に伝えることを目標とし、県内外の若者をターゲットに、2022年11月にアカウントを開設。業務委託するPR会社とチームをつくり、「今、こんな地域に足を運んでいる人が多い」といったリサーチをしながら、月1回の企画会議で投稿内容を決める。運用ではPR会社のPCのみを用いセキュリティにも配慮する。

「チーム内では“単にバズればいいわけではない”とよく話しています。動画撮影に協力してもらっている地域、生産者の方たちが築いてきた山梨のブランド価値を向上させる投稿に仕立てていきたいからです。闇雲に再生回数を上げる手段を考えるのではなく、山梨の魅力を知ってもらうにはどうすればいいかを議論しています。TikTokは、コメントやいいねといった反応がタイムリーなので、リアクションを見た上で、次の動画づくりに活かしています」と平山氏は言う。

反応が良かった投稿のひとつが「山梨県花火大会デートプラン」だ。夜空に美しく上がる花火映像だけではなく、花火大会へ行くまでに、和菓子屋に寄ったり、湖を散策したりと、まちを楽しむ様子が描かれる。投稿には「食べ物以外にもいいところたくさんあるね!」「知らない場所が多かったので1度行ってみたい」などのコメントが寄せられた。

「TikTok上には、各地の花火大会の動画がたくさんあり、どの花火もきれいです。だからこそ数ある中から山梨県に来たくなる理由づくりが必要だと考えました。花火だけを見て帰るのではなく、せっかくなら美味しいものを食べようとか、他にも観光スポットがあるから見に行こうとか、まちの魅力がきちんと伝わり、来年の神明の花火には行きたいと思ってもらえる動画を目指しました」。

・・・続きは、『広報会議』デジタル版で。

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『広報会議』2023年11月号は「訪れたくなる!観光を促す技」特集。自治体事例や、インフルエンサー活用のポイントなどを掲載しています。