日清食品は、「カップヌードル」「カップヌードル シーフードヌードル」「カップヌードル カレー」「カップヌードル チリトマトヌードル」を対象とした「カップヌードル カップニャードルキャンペーン」を、9月から開始した。

「カップヌードル」では、2021年6月からフタの開け口を2つに増やした “Wタブ”を採用しているが、その形がネコの耳に似ていたことから、フタ裏にネコのイラストを期間限定でデザイン。すると、「かわいい」「癒される」と人気を集め、多くのメディアでも紹介されたという。

今回、カップヌードルの資産である“フタ裏ネコ”を復活させ、スマートフォンで飼うことができる体験型のオリジナルゲーム「カップニャードル」が制作された。

ユーザーは対象商品のフタに印刷された二次元バーコードをスマートフォンのカメラで読み取り、キャンペーン特設サイトにアクセス。特設サイトでカメラを起動し、フタ裏に印刷されている “フタ裏ネコ”を撮影すると、特設サイト内の「自分の部屋」に「ニャードル」が出現するという仕組み。また、ユーザーは特設サイトにログインすることでさまざまなアイテムを1日1回入手することができ、集めたアイテムで「ニャードル」と遊んだり、「自分の部屋」を飾り付けたりして楽しむことが可能だ。

「商品の中身を変えずに商品価値を高めるため、お湯を入れて待っている間も、それ以外の時間も“フタ裏ネコ”と戯れられるコンテンツを作りました。めくって楽しい体験と、そこで出てきたネコを読み込んでスマホで遊べて楽しい、の2度楽しい体験になっています」と、クリエイティブディレクター尾上永晃氏。

「ニャードル」は、全部で24種類。中には「レアのキャラクター」も潜んでいる。

「カップヌードルのフタの裏で、開けてもらえるのを待つニャードルたちは何を考えているのか？カップヌードルのおいしさと、ネコのかわいらしさを共存させるためには？24種類のニャードルたちはどんな見た目で、どんな性格なのか？などなど、ニャードルのことについて考え続けた2023年の前半でした」と、プランナー吉田隆大氏。

このニャードルたちをデザインしたのは、アートディレクター 山口大空翔氏。

「カップニャードルのロゴはカップヌードル感を残しながら、ネコの丸みを出せるよう努力しました。“フタ裏ネコ”は300種くらいのバリエーションの中から、可愛すぎると日清食品らしくない、あざとすぎでも日清食品らしくないと入稿ギリギリまでネコを描き直し続けました。その中の精鋭・珠玉の24種のキャラクターが選ばれています」

制作スタッフは「ニャードル」たちがいかにユーザーにかわいがってもらえるか、あらゆる角度から検証した。

「ネコと同等以上の愛おしさが出せるのか…ネコ好きを代表する気概で、キャンペーン期間中ずっと楽しめる企画を意識しました。24種類のニャードルを集めることがもちろん楽しみ方のメインなのですが、ゲーム中にふんだんに仕込まれている、分かる人には分かる、分からない人もきっと楽しんでもらえるような『ネコあるある』にも注目していただきたいです」(プランナー山西康太氏)

公開後、「こんなニャードルと暮らしています」という言葉と共に、SNSにフタ裏ネコの画像は投稿され、ユーザーも増え続けている。

「24種類のどのニャードルが出ても関わりたくなるよう、少し余白のあるキャラクター設計を意識しました。結果としてSNS上では『レアなの出た！』だけではなく、『思ってたのと違う』も総じてポジティブに受け止められ、拡がってくれているように感じます」(プランナー木村太郎氏)

9月18日からは、テレビCMもオンエアされている。これは、イラストレーター・coalowlさんが手がけた、バンド・PEOPLE 1の楽曲『フロップニク』のMVをベースにしている。リズムに合わせて「買って」「食って」「撮って」「飼える」「にゃ」とコマ割りされたアニメーションが展開し、「カップニャードル」の遊び方だけを伝える映像になっている。

「映像は体験の告知のみに割り切って、シンプルな要素をインパクトもって伝えられる『フロップニク』のPVを完コピしています。完コピするにもコンテは必要なので、何度か描いていたら、かわいい女の子の絵が描けるようになってしまいました。さておき、このゲーム。このままでは終わらないので、ぜひ今のうちに」と、尾上氏。

放映前日の9月18日に、Xに投稿されたCM映像は1万リツイート、6.9万いいね、1311万表示、YouTubeも23万回視聴となっている。

「カップニャードル」キャンペーンは、2023年12月31日（日）17時まで実施される。