KADOKAWAは、生活情報誌『レタスクラブ』事業を、傘下の「株式会社毎日が発見」に2024年4月1日付で移管する。毎日が発見はシニア向け定期購読誌や通販事業のほか、雑誌『3分クッキング』を発行する。同社の既存顧客や通販インフラを活用し、女性向け通販事業を強化する。
移管するのは、KADOKAWAデジタルコンテンツ局レタスクラブ事業部 雑誌編集部とWeb編集部。レタスクラブ事業の2023年3月期の売上高は15億600万円。
毎日が発見は、角川エス・エス・コミュニケーションズ(角川SSC、当時)と千趣会による合弁で設立。千趣会のノウハウを生かし、シニア層向け通販事業やシニア向けマーケティング事業を手がける企業として立ち上げた。メディアとしての『毎日が発見』はファンケルから譲渡を受け、2004年に月刊誌として創刊。社名は16年10月に変更した。21年には『3分クッキング』を移管している。
毎日が発見の23年3月期売上高は15億3200万円で、営業損益は2億2700万円の赤字、純損益は3億2900万円の赤字。eコマースが伸長する一方、雑誌やカタログ通販は縮小トレンドで、従来事業のターゲット層が後期高齢者にさしかかるといった要因から、19年3月期以降低迷が続いている模様。23年9月時点の出資比率は、KADOKAWAが約81%、千趣会が約19%だったが、12月21日時点ではKADOKAWAの100%子会社となっている。
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