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「仕事曲線」「座談会」でモチベーションの源を深掘り ザイマックスの社内報

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インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う「社内報」。『広報会議』では連載「社員を巻き込む 社内報のつくり方」にて、その制作の裏側に迫っています。本稿では、独立系不動産総合サービス企業、ザイマックスの社内報を紹介します(2023年12月号『広報会議』より抜粋しています)。

写真 表紙 ザイマックスの社内報『からくさ』

ザイマックスの社内報『からくさ』は、「はたらく喜びを、ひきだす・つなげる・大きくする」をキーワードに、「人」にフォーカスして社員の想いや価値観を伝える。「特集は経営的な時事ネタをテーマに取材することが多く、比較的その時旬な活躍を見せる社員に寄りがちです。従って連載記事では着実に日々の業務を頑張る現場にも登場してもらいます」と経営企画部の石川友香氏は話す。

2023年8月号の特集「つながる、ひろがる、モチベーションのバトン」では仕事のやりがいについて社員が語り合った。営業部門の先輩と後輩による対談では、2人が意見をぶつけ合いながら提案書を仕上げ顧客満足につなげたエピソードも飛び出した。「激論も、時には必要」「最後まで手を抜かないのは私自身そうやって、仕事をしてきたから」とお互いが語り合うさまを伝えた。

写真 誌面 ザイマックスの社内報『からくさ』
同じ営業部門に属した女性の先輩と後輩の対談。「完成度を高めるための喧嘩はした方がいい」と語り合うなど、信頼関係が築かれている様子を伝える。
写真 誌面 ザイマックスの社内報『からくさ』
3月末にオープンしたホテルを3月号で紹介。忙しい時期なのでホテルスタッフには取材を通じて気持ちが盛り上がるように配慮した。

23年3月号の特集「ホテル事業いざ“反転攻勢”へ!」では同月オープンした「からくさホテルカラーズ東京八重洲」にも取材した。「ホテルスタッフも忙しい時でしたが開業を盛り上げる誌面になるよう努めました。撮影に合わせて部屋の家具やインテリアも調整してもらえました」と同部の中野由佳子氏は語る。

同号の連載企画「しごと道」ではハウスメーカーから転職して賃貸仲介の部門に所属、3年後にはマネジャーに昇格し個人成績でMVPを獲得した社員が登場した。このコーナーでは毎号、「わたしの仕事曲線」という名のグラフを使って登場する社員のモチベーションなどの変化を表す。「取材前に社員のターニングポイント3点と自らの『仕事曲線』を書いておいてもらいます」と石川氏は話す。

写真 誌面 ザイマックスの社内報『からくさ』
社員のターニングポイントが分かる「仕事曲線」。彼女の場合は、中途入社後、営業としてのあり方に悩んでいたものの10社以上との競合案件に勝った経験が自信となり昇格をももたらし曲線は上昇する。

社内のバックオフィス業務のセクションを紹介する連載企画が「グループをひっぱる〇〇にいいね!」。23年6月号では「XY デジタルイノベーション部」を紹介した。同部はデジタルの先端技術を研究・開発し、社内各部と連携して新たな価値提供を目指す。顔写真の横に添える部員特徴の短文は上司に事前ヒアリングし、部員のコメントを書面でもらっておくことで取材が効率的にはかどるという。

写真 誌面 ザイマックスの社内報『からくさ』
バックオフィス業務のセクションを紹介するコーナー。この号ではデジタルの先端技術を研究・開発する「XY デジタルイノベーション部」を紹介した。

連載企画「現場の力、ココにあり」では日々現場を守り、真摯に目の前の仕事に取り組んでいる社員を取材する。23年3月号では札幌、渋谷の管理物件に常駐する社員が登場。「事前に上司から無口だと聞いていても、仕事への想いをお聞きすると皆さん雄弁に話されます」と同部の岡田芽衣氏は打ち明ける。

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写真 誌面 ザイマックスの社内報『からくさ』
札幌のオフィスビルに設備管理者として常駐する社員は勤務して10年。「新人も増えているので、今後は背中を見せる存在へとなっていきたい」と語る。
  • [基本情報]
  • 創刊:2004年
  • 発行頻度:ここ数年、1、3、4、6、8、10、12月とおよそ隔月ペースで発行
  • 版型:B5判・12~24頁(特集ボリュームなどにより異なる)
  • 制作体制:取材・執筆・撮影いずれも自社の広報チームで担い、デザイン・レイアウト、印刷・配本等は外部の制作会社に依頼。年始には印象に残った企画などを尋ねる読者アンケートを実施。気になる意見を寄せた社員には別途時間をとってもらい追加ヒアリングを行う。
  • 反響の高かった企画・記事:
  • (1)特集「ザイマックスのレジリエンス力」(2022年10月号)
  • (2)特集「みんなで今年を振り返りながら『ちょっと聞きたいんですけど…』事業のいま」(2021年12月号)
  • (3)特集「ザイマックスの“現在地”-グループのいまの姿を知ろう-」(2022年3月号)
写真 人物 複数 社内報を制作する(下段左から)経営企画部の岡田芽衣氏、中野由佳子氏。(上段左から)同部の石川友香氏、大室朋子氏、延原拓哉氏。
社内報を制作する(下段左から)経営企画部の岡田芽衣氏、中野由佳子氏。(上段左から)同部の石川友香氏、大室朋子氏、延原拓哉氏。