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累計3000億円超 インバウンド過去最高 11月売上高7.4%増、百貨店

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気温低下で季節商品動く

2023年11月の全国百貨店の売上高は約5023億円(前年同月比7.4%増)で、21カ月連続プラスとなった。コロナ禍前の2019年比でも4.1%増と回復基調が続いている。主要5品目すべてで前年実績を上回り、気温低下で季節商品や高付加価値商品が好調だった。円安を追い風にインバウンドが過去最高の394億円(同25.1%増)を達成し、累計売上(1~11月)は3000億円を超えた。都市部だけでなく地方も伸長し、都市と地方の差は前月より2.5ポイント縮小した。各社の催事イベントも追い風となり入店客数は7.4%増だった。

インバウンドは2019年比で51.0%増に伸長。5カ月連続でコロナ前の実績を上回った。国内市場も2.8%増(2019年比1.5%増)と好調を維持している。日本政府観光局(JNTO)によると、11月の訪日外国人客は2019年同月とほぼ同数の244万800人で、6カ月連続で200万人を超えた。東南アジアではシンガポール(2019年比31.9%増)、欧米豪中では米国(同24%増)などからの訪日が目立つ。

地区別では10都市のうち9地区が前年実績をクリア。うち4地区は2ケタ増となった。特に伸長したのは大阪で前年比15.9%増。次いで京都(13.0%増)、福岡(12.9%増)、札幌(10.1%増)、東京(9.7%増)が続く。10都市で唯一売上が減少したのは広島(10.4%減)で、3カ月連続でマイナスとなった。

商品別では化粧品(17.2%増)、身の回り品(16.0%増)、婦人服・洋品(10.3%増)が2ケタ伸長。ほか、食堂喫茶(9.7%増)、衣料品(8.8%増)、雑貨(8.7%増)が好調だった。長期的な上昇傾向が続いている商品も多く、菓子(5.2%増)は27カ月、美術・宝飾・貴金属(3.7%増)は34カ月連続でプラスとなっている。一方、家電製品は14カ月ぶりのマイナスで3.1%減となった。

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