共立電器産業「空気活性清浄機サリール」など
消費者庁はこのほど、空気清浄機メーカー2社に対して景品表示法違反があったとして、同法違反の一般消費者への周知と再発防止策を徹底させる措置命令を出した。命令は12月21日にフォレストウェル(横浜市)、22日に共立電器産業(東京都大田区)に発出。両社は自社製品から発生するマイナスイオンやオゾンで除菌・脱臭効果などが得られるかのようにうたっていた。
フォレストウェルの商品名は「j.air(ジェイエアー)」。自社のWebサイトで「独自のイオン電極により大量の高濃度マイナスイオンと微量のオゾンを発生させ、空気中の塵や菌、ニオイ物質を積極的に捕らえる活動的な空気を生成。空気の汚れを吸い込んでキレイにする空気清浄機とは一線を画し、除菌・除塵・脱臭性能を高次元で発揮する」などと表示していた。表示期間は同年4月11日から11月23日。
共立電器産業の商品名は「空気活性清浄機サリール」。自社のWebサイトで「サリールから出る活性化エアーに含まれる高濃度マイナスイオンは、交感神経に対して鎮静的に作用し、安眠・鎮静・血圧降下等の効果がある」、「微量オゾンと太陽のマイナスイオンの組み合わせは除菌効果が非常に高く、浮遊菌や各種雑菌を短時間で除菌できる」、「各種臭い成分はオゾンによる化学分解で強力な脱臭効果を発揮する」などと表示していた。表示期間は2023年2月8日~4月10日。
消費者庁は、同表示の裏付けとして2社から提出された資料も合理的な根拠を示すものと認めなかった。
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