記念日マーケティングで需要期拡大 「さけるチーズの日」制定、雪印メグミルク

イベントや口コミで相乗効果を発揮

雪印メグミルクは、手で裂くことができるチーズ「雪印北海道100 さけるチーズ」の記念日として「さけるチーズの日」を制定した。特長である「裂く」と「39」の語呂合わせで3月9日に決定。子どものおやつとして人気の同商品は、夏休みの8月やチーズ市場が盛り上がる12月が需要期だが、3月に記念日を設けることで春休みの販売促進につなげる狙いがある。同日はアーバンドックららぽーと豊洲(東京・江東)で記念イベント「さけるチーズフェス2024」を開催。同会場で制定式も実施した。


写真 風景 ゲストとして食育インストラクターの和田氏(中央)が参加
「さけるチーズの日」の制定式。ゲストとして食育インストラクターの和田氏(中央)が参加した

すでに知名度が高い「さけるチーズ」だが、認知度や好意度の伸びしろがあるとみており、記念日を通じて顧客との接点を増やす狙いもある。

記念日の登録料は15万円で、ブランド担当で乳食品事業部の西嶋拓也氏は「非常に費用対効果が高い」と話す。制定するだけでは効果は薄いが、イベントとの相乗効果で商品周知やメディアへの露出など様々なメリットが得られると強調。SNSによる拡散効果もあるとし、同イベントでは指定ハッシュタグをつけて投稿するなどの条件で、会場のカプセルトイを無料で利用できるキャンペーンも展開した。記念日はコアファンの行動喚起にもつながり、店頭購入も増えるとみている。

今年は記念日制定の告知から当日までの時間がなかったため、流通との連携は盛んではないが、一部店舗では記念日のパネルを店頭で飾るなどのアピールを行っているという。来年は全国と連携を図りたい考えだ。

フェス会場では「さけるチーズ」のオブジェを初公開したほか、同商品を使ったオリジナル料理を販売するキッチンカーも用意。おやつだけでなく食材としても使えることを訴求し、コアファンの獲得につなげる狙いがある。フェスは毎年恒例の行事にすることを検討している。

制定式では記念日を認定する日本記念日協会の加瀬清志代表理事が登壇。雪印メグミルクの取締役常務執行役員の稲葉聡氏に登録証を授与した。当日は西嶋氏や食育インストラクターの和田明日香氏などがトークステージを盛り上げた。西嶋氏は「1年間で一番裂きまくる日にしたい」と意気込みを見せた。和田氏は「『食べ物で遊んではいけない』と言われるが、どうせ食べるなら楽しんでもらいたい」と「さけるチーズ」への思いを語った。


写真 風景 さけるチーズフェス2024
3月9日に実施した「さけるチーズフェス2024」。キッチンカーでは「さけチー」焼き(税込100円)、「さけチー」ドッグ(同200円)などを販売した。

「さけるチーズ」は1980年に「ストリングチーズ」の名称で発売。研究開発中にチーズをお湯でこねたり伸ばしたりしたところ、線状に裂けるチーズが偶然できたという。意外性と楽しさが好評だったため量産を開始。子どものおやつや大人のおつまみとして人気を博している。未就学児や小学生の子どもがいる親がメインの客層だという。

2023年10月には5年ぶりの新商品である「コンソメ味」を発売し、現在は全6種類の味をラインナップ。通常の絵柄と異なる「レアパッケージ」が存在しており、出現率は1本入りが約3%、2本入りが約6%。レアパッケージは2015年から一部の商品で実施していたが、2023年10月に全ラインナップで用意し、SNSによる口コミにつながっている。価格高騰の影響もあり、2023年4月~2024年2月のチーズ市場は前年同期比104%と好調。ストリングチーズ市場も同109%に伸長した。

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