消費者庁は3月26日、ペット向け健康食品を販売する「バウムクーヘン」(福岡市中央区)に景品表示法に基づく課徴金納付命令を発出した。問題となったのは「アイズワン」と称するペット用サプリメントに関する表記。自社Webサイトなどにおいて、写真や商品説明によって、同商品を摂取することで犬の白濁した瞳が改善するかのように誤認させていた。課徴金額は1016万円。
自社Webサイトでは、商品の容器包装の画像を掲載した上で、犬を抱えた飼い主のイラストと共に「私も試してみます!」、目の周りにキラキラした光の加工を施した犬の画像と共に「クリアで綺麗な透き通った気分に!」などと表示。あたかも犬の白濁した瞳が改善する効果が得られるかのように示していた。
「愛犬と満喫ライフ」と称するアフィリエイトサイトでは、「アイズワンの口コミや評判は? ・アイズワンを使い始めて目の濁りが少なくなった ・獣医さんから目が良くなっていると褒められた ・目が濁り出してから散歩を嫌がっていた愛犬が散歩に行くようになった」、「私が白内障のワンちゃんにオススメしているのはアイズワンです。」などと表示。あたかも同商品の摂取で犬の白内障が治る効果が得られるかのように示していた。
効果の優良誤認だけでなく、品質満足度などの順位についても指摘された。自社Webサイトにおいて、「皆様に選ばれて 7冠達成!」、「No.1 日本トレンドリサーチ 初めてでも安心の愛犬のアイケアサプリ」、「No.1 日本トレンドリサーチ 愛犬のアイケアサプリ 口コミ人気」、「No.1 日本トレンドリサーチ 愛犬のアイケアサプリ 品質満足度」などと表示し、同商品やほかの事業者が販売する類似の商品に関して、上記の7項目が客観的な調査によってそれぞれ第1位であるかのように表示していた。
同庁は、同社が提出した資料について、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものと認めなかった。
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