専門店事業部スクール&ホビー部統括マネジャーの山幡耕司氏
少子化が進む一方で、おもちゃ市場の規模は年々拡大している。その背景には、子どもの心を持った大人「キダルト」(Kid×Adult)の存在がある。特に、キャラクター雑貨に関連したガチャガチャやクレーンゲームの市場が伸長しており、「トイロマート原宿店」では大人向けのエンタメ・キャラクター商品を多数取り揃えている。
幅広い客層をターゲットにしており、特にインバウンド需要への期待が大きい。トイロマートの来店客の約6割がインバウンドになると予想しており、SNSでの告知にも力を入れていく。
「トイロマート」では店舗面積や品揃えに限りがある一方、「トイロパーク」は約600~800坪の広さがあり、取り扱い商品も2~3倍に及ぶ。「トイロマート原宿店」で関心を引き、各「トイロ」店舗への来店につなげることを狙っている。各「トイロ」店舗で使用できる共通の「トイロパスポート」や、トイロブランド限定商品の開発など、さまざまな囲い込み施策を展開していく。
相互送客を図る一方で、「トイロパーク」は葛飾区亀有や武蔵小杉(川崎市)など、原宿から比較的近い場所でも距離がある。山幡耕司統括マネジャーは「ライブやコンサートなどで東京から大阪へ行く人がいるように、距離は問題ないと思っている」と述べ、遠距離送客は十分に可能との見解を示した。近年では、「推し活」の一環として県外の店舗に限定品を求めて訪れる客が増えており、遠方の店舗への送客も可能だと見ている。
今後、「トイロパーク」はイトーヨーカドー店舗以外の大型商業施設への出店も積極的に進めるとともに、「トイロマート」も大阪などの首都圏で展開し、相互送客の仕組みを構築していく考えだ。
