「お~いお茶」新シリーズ始動 大谷翔平選手がサッカーに挑戦する新CMも放映

海外の茶文化を取り入れ、若年層の獲得図る

伊藤園は3月17日から、若年層に向けた「お~いお茶」ブランドの新シリーズを展開する。海外の若者の意見を取り入れ、お茶の渋みや苦みを抑えた飲みやすい味わいが特長。これまで国内市場を重視して商品開発を行ってきたが、新シリーズでは「お茶の常識、すてましょう。」をキーワードに、海外展開を意識したブランド戦略を展開する。同日、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手がサッカーのリフティングに挑戦するテレビCMも放映開始する。

写真 人物 個人 安田哲也氏

新商品2種と、マーケティング本部 副本部長兼緑茶ブランドグループ ブランドマネジャーの安田哲也氏

今回発売するのは「お~いお茶 PURE GREEN」と「お~いお茶 LEMON GREEN」。初年度の国内販売目標は300万ケース。海外ではフレーバー付きのお茶を楽しむ文化が広がっており、今後はフレーバー付きの商品を積極的に展開していく。海外展開はレモンフレーバーの「LEMON GREEN」からスタートし、9月にアメリカで発売を開始。その後、順次アジアやヨーロッパへと展開していく。

日本茶飲料の購買層は50代以上が全体の59.6%を占めており、若年層への訴求が課題となっていた。同社の調査によると、20~30代の若年層はお茶に「後味のすっきりさ」や「爽やかな香り」を求める傾向があり、逆に「苦み」や「渋み」を抑えた味わいを好むことが分かった。

若年層を意識した商品として、同社は2023年から 「お~いお茶 〇やか(まろやか)」 シリーズを展開している。昨年にはリニューアルを実施したものの、若年層の獲得効果は限定的で、期待ほどの反響は得られなかった。特に中味については「中途半端」との意見もあったことから、今回の新商品ではお茶特有の渋みや苦みをより徹底的に抑えている。

「まろやか」シリーズのパッケージには、SNSネイティブ世代を意識した「スーパー楕円」デザインを採用している。今回の新商品のパッケージにも「円」が描かれており、「リベンジ」の想いが込められているという。

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