「タイヤがついているランドセルで、学校へ行きたい。」など、様々な空想を可視化
生成AIが子どもたちの想像力を広げることに貢献し、実際に体験した子どもからは「普段考えないことを発想するのは難しかったけど、AIがカタチにしてくれて楽しかった」などの声も上がっている。3人の子どもによる22点の作品に加え、ほかの子どもたちの要望を可視化した作品も多数展示している。
会場では空想を入力することで、その場でビジュアル化を行うサービス「空想AI写真館」も用意。AIクリエイターが最大15分で制作する。生成された作品を背景に写真撮影も可能だ。
「生成AIを使うときに気をつけることは?」といった疑問に答えるQ&A形式のコーナーも用意。三重大学教育学部・富田昌平教授による「子どもの空想力と生成AIの可能性」についてのコメントも併せて展示している。
電通 3CRP局 プランナーの佐藤佳文氏は「普段は子どもの空想を把握する機会は少ないが、今回の企画で子どもの空想力の豊かさを実感できた。子どもに限らず大人ももっと自由に空想してよいのではないか」と手ごたえを語っている。
クリエイティブ分野で生成AIを活用する意義について、佐藤氏は「空想を『見える化』できることに大きな価値がある」と考えている。従来、空想は頭の中で生まれても、忘れてしまったり、具体的な形にすることが難しいという課題があったが、生成AIで形にすることで、新たな発想につながると期待を込めた。