冷凍食品需要に応える独自設計 パナソニック、省スペースと大容量を両立した冷蔵庫

冷凍室の使い勝手を向上

パナソニックは、省スペース設置と大容量化を両立した「コンパクトBIGシリーズ HYタイプ」を4月下旬から発売した。8年ぶりのフルモデルチェンジで、月産台数は8000台を見込んでいる。市場想定価格は「NR-F55HY2」が税込32万円前後、「NR-F50HY2」が同30万円前後、「NR-F45HY2」が同28万円前後。同社独自の「トップユニット方式」を生かしたレイアウト変更により、冷凍室の使い勝手を向上させた。ターゲットは主にファミリー層で時短ニーズに応える考えだ。

写真 人物 メディア向け発表会で冷蔵庫の収納スキルについて解説する料理研究家の島本美由紀氏

メディア向け発表会で冷蔵庫の収納スキルについて解説する料理研究家の島本美由紀氏

物価高騰や共働き世帯の増加に伴い、節約や時短のための冷凍保存が注目を集めている。冷凍食品の消費量はコロナ禍を契機に増加し、ふるさと納税によって大量の冷凍食品が届くケースも増えている。メインで使っている冷蔵庫とは別に設置する「セカンド冷凍庫」の需要も高まっている。

一方で、日本の住宅環境では大型冷蔵庫やセカンド冷凍庫の置き場がないという課題もある。住宅金融支援機構の調査によれば、新築マンションの購入面積は10年前と比べて約8%減少している。

同社が20~50代の共働き世帯の男女1200人を対象に冷蔵庫収納に関する意識調査を実施したところ、冷凍室のスペース不足だけでなく、整理収納で悩む人が多いことが分かった。食材が入り切らないだけでなく、詰め込みすぎによって食材を見つけにくくなり、食品ロスにもつながっている。

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