電動キックボードのLuupがカフェをオープン リアル店舗で安全対策を本格強化

交通ルールを厳格化

イメージ 交通ルールをテーマにしたアートボードを掲出した「ポート」

交通ルールをテーマにしたアートボードを掲出した「ポート」

LUUPの利用者数は非公開だが、アプリのダウンロード数は450万を突破。ポート数は約1万3400カ所にまで増加し、サービス開始から約5年で26倍となった。ライド数も92倍に増えている。

一方で、サービスの拡大とともに交通違反や事故が課題として浮上している。Luupはこの現状を重く受け止め、交通ルールテストの内容強化を含む新たな安全対策に取り組んでいる。

これまでも、アプリ内での注意喚起や警告、定期的な安全講習会の開催、交通安全に関する教育・啓発活動などを実施してきた。LUUPは運転免許不要で利用可能だが、警察庁監修の交通ルールテストを全問正解することを利用条件としている。5月1日からテストの内容を強化し、問題数の増加や出題順のランダム化などを実施した。

加えて、すべての利用者に対して再テストも義務付けた。すでに旧テストに合格している人も、6月1日までに新テストに合格しなければ、電動キックボードの利用が停止される。

ルールの厳格化により、既存の利用者数や利用頻度に影響が出る懸念もあるが、同社は安全面を最優先とする方針。改正道路交通法が2023年7月1日に施行されてから約1年半が経過し、違反の実態が明らかになってきた中で、ルールの再周知を推進する考えだ。

ほか、危険な運転行動を検知するシステム「LUDAS(ルーダス)」に基づいた警告およびペナルティ制度を4月下旬から導入。6月中には誤進入を防ぐサポート機能の導入も予定している。

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