「カゴメ記念館」が再開  動画と校外学習でブランド接点拡大

創業者・蟹江一太郎氏の軌跡を伝える

カゴメは、コロナ禍の影響で中止していた「カゴメ記念館」(愛知県東海市)を5月12日から再開した。創業者・蟹江一太郎氏によるトマト加工業の軌跡を伝える施設であり、創業当時からの器具や広告宣伝物などが展示されている。再開後から来館予約が入り、東海市内の小・中学校からも校外学習としての予約も入り始めている。再開を機に記念館の紹介動画も公開した。

5月12日に再開した「カゴメ記念館」

「カゴメ記念館」は蟹江氏の死去に際し、遺族の意向で退職金を社員の福祉向上や地域社会への事業基金として活用するため、1974年4月に設立された。

館内では、社名の由来とされるトマトの収穫かごなど、蟹江氏の足跡をたどることができる道具が展示されているほか、トマトジュースのパッケージや、トマト加工品を生産する際の濃縮方法の変遷なども紹介している。

カゴメの創業背景やトマト加工品への取り組みを伝えている同館について、担当者は「日常的に使っているトマトケチャップがカゴメの製品であることを改めて認識してもらえている」と話した。

カゴメ記念館 紹介映像

カゴメは2014年に、創業の地である東海市と「トマトde健康まちづくり協定」を締結。東海市の野菜摂取量の増加などを目指して取り組んでおり、小学校では社会科の副読本を通じて、カゴメソース工場やカゴメ記念館について教えている。学習の一環として、カゴメ記念館を訪問したいという希望があり、今回の再開を機に校外学習の場としても活用する考えだ。

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