アイリスオーヤマは6月2日、ペットボトル緑茶「アイリスのお茶 綠(りょく)」を発売した。朝に飲むことを訴求することで先行ブランドとの差別化を図る。2026年5月までに70億円の販売が目標。2030年には食品事業全体で売上高1000億円を見据える。
6月2日に都内で開かれた「アイリスのお茶 緑(りょく)」の新商品発表会。ブランドアンバサダーの吉沢亮(写真中央)、アイリスオーヤマの勝間浩之執行役員(同左)、時間栄養学専門家の柴田重信・早稲田大学名誉教授
“朝の飲む”発想の源は?
朝に緑茶を飲むことには、「リラックス」や「目覚めのサポート」といった身体的メリットがある。こうした作用に着目し、“朝専用”という発想が生まれた。
新商品発表会に登壇した早稲田大学の柴田重信名誉教授は、「朝に緑茶を摂ることで、紫外線による酸化ストレスの軽減や体内時計の調整が期待できる」と話す。
「朝に緑茶を飲む」ことについて対談する、柴田名誉教授と吉沢
また、同社の調査では「朝に緑茶を飲まない理由」として「飲み慣れていない」「苦味・渋味が強い」といった声が多かった。これを踏まえ、「綠」は緑茶らしさを残しつつ、苦味や渋味を抑えた“すっきりゴクゴク飲める”味設計を打ち出している。
発売に合わせて展開されるテレビCM「あの人にも」篇と「朝は本物」篇では、吉沢亮が“伝説の茶人”として登場。「朝に飲むなら、アイリスのお茶」と語りかける構成で、新たな飲用習慣を提案する。
CMやデジタル広告に加え、サンプリングなどオフラインの接点も創出していく予定だ。
吉沢は「綠」について、「味のクセが少ないので、朝を含め、どんな時に飲んでもおいしく味わうことができる」とコメントした