マイナビが運営する、ティーンのマーケティングやリサーチを行う「マイナビティーンズラボ」は6月11日、「2025年上半期10代女子が選ぶトレンドランキング」を発表した。
本ランキングは、 2025年上半期に流行した「ヒト・コト・モノ・コトバ・ウタ」の5ジャンルについて、13〜19歳の女性618名を対象にアンケートの回答を集計したもの。2015年の調査開始から今年で11年目を迎えた。
流行ったヒト
「ヒト」ジャンルで1位に選出されたのは、「Mrs. GREEN APPLE」のボーカル・ギターの大森元貴。全楽曲の作詞/作曲/編曲、作品のアートワークおよびミュージックビデオのアイデアまで、楽曲に関するすべての要素を担当している。
2024年度トレンドランキングではグループとして、ヒト部門・ウタ部門の2冠を獲得したが、その人気は2025年もとどまることなく、今回のヒト部門で1位に。
2025年4月公開の映画『#真相をお話しします』では、菊池風磨とW主演を務めるなど、アーティストの枠を超えて活躍する姿に10代女子の注目を集めている。
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2位にランクインした「CUTIE STREET」は、アイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」より2024年8月にデビューした、8人組女性アイドルグループだ。
デビュー直後にリリースした楽曲『かわいいだけじゃだめですか?』がTikTokをはじめ、SNSを中心にヒットし、10代女子からも注目を集めるグループとなった。2025年にMVが公開された楽曲『ひたむきシンデレラ!』もウタ部門4位にランクインしている。
流行ったコトバ
ウタ部門1位となったM!LKの楽曲『イイじゃん』のフレーズがコトバ部門でも1位を獲得。“ビジュいい=ビジュアルが良い”という意味で、10代女子の間では「友達に会った瞬間に言う!」「お互いに振り付け込みでビジュいいじゃんって言い合う!」といった声があがり、友だち同士の挨拶として日常的に使用しているという。
3位に選ばれたのは、特定の業界や趣味、関心を持つ人々の集まりを指す「○○界隈」。「アイドル界隈」「アニメ界隈」「コスメ界隈」などSNSを中心に、共通の興味や価値観を持つ人々が交流するコミュニティとして使われていたが、「なんでも後ろに界隈をつける」という声があがるほど、10代女子にとっては日常用語になっているという。
流行ったモノ
「Pokémon Trading Card Game Pocket(通称:ポケポケ)」とは、「ポケモンカード」を手軽にコレクションできるスマートフォン向けアプリのこと。2024年10月にリリースされてから、瞬く間に中高生の間で広まった。
また2位にランクインした「たまごっち」は、ガシャポンや一番くじなど、現在もさまざまな商品展開で10代女子の心をつかんでいるが、平成女児やY2Kの流行と相まって、空前のブームが起きているという。
キャラクターとしての人気だけではなく、おもちゃの「たまごっち」で実際に育てることにもハマっている人が多く、コラボ商品を発表するたびに話題になっている。
流行ったコト
7人組アイドルグループ「CANDY TUNE」の楽曲『倍倍FIGHT!』に合わせて踊るダンスが1位に。
2024年の楽曲リリースから約1年後に公開されたMVをきっかけにダンスが注目され、TikTokの楽曲チャートで1位(2025年2月)に入り人気を確立した。
ポップなメロディと手の動きを中心としたキャッチーなダンスが特徴で、公式アカウントでユーザー参加型の「倍倍FIGHT!チャレンジ」が展開されると、インフルエンサーをはじめ多くの人がダンス動画を披露し、10代女子の間で話題となった。
M!LKの楽曲『イイじゃん』は、サビで曲調や衣装、雰囲気が大きく変わることから、サウンド面でもビジュアル面でもギャップが楽しめる“予想裏切りソング”として注目を集めた。
リリース後3月のTikTok音楽チャートでは1位を獲得し、YouTubeの公式MV再生は1400万回超え(2025年6月10日時点)を果たした。特に「今日ビジュイイじゃん」のフレーズは10代女子の間でも大きく話題となり、コトバ部門でも1位を獲得している。
各ジャンルの1位は次の通り。

【調査概要】
調査対象: 13歳~19歳の女性
有効回答数:618件(複数選択式)
調査時期:2025年4月11日~5月7日
調査方法:事前アンケートにて363名から回収したフリーアンサーで抽出したワードの中から、JK編集部が5つのジャンルごとに30項目をピックアップ。その中から「マイナビティーンズ」会員と外部調査会社のパネルにアンケート調査を実施。